※この記事は、順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生監修のもと作成したものです。寒さが厳しくなると、外に出るのが億劫になって
運動不足に陥りがち……。
加えて
デスクワーク中心の仕事をしていると、体を動かす時間も少なくなりますよね。
些細なことにも思えますが、これが腸の『
ぜん道運動』の低下につながり、
腸の不調を引き起こす原因になってしまうかもしれません!
『ぜん道運動』ってなに?
腸の役目は食べ物の消化・吸収と排便。
これをサポートするのが、
腸が伸縮を繰り返しながら食べ物を先へ押し出す『ぜん動運動』です!
この動きが低下すると、腸内には老廃物がたまり、腸内環境は悪化していくことに……。
デスクワークが中心のあなたはやってみて!
日中は仕事などで緊張状態が続き、おなかまわりが固まったり、座りっぱなしで腸が圧迫されるなどして、どうしても『ぜん動運動』は弱まりがち。
かといって、忙しい日々のなかで運動の時間をとるのも難しいですよね……。
そんなかたは、日常生活のなかで実践できるちょっとしたことを心がけて、腸活をサポートしてみて!
●仕事中の座り姿勢にはひざ裏をプッシュ!
同じ姿勢で作業を続けていると
下半身のリンパが滞り、血流も悪くなるので腸の働きにとってもマイナスに……。
そんなときは、リンパが集まる
ひざ裏をかるく押してもみほぐせば血行も改善!
着圧ソックスも血行促進になるので腸にとって◎ですよ。
●バス、電車の中では座らずに姿勢よく立つ
デスクワーク中は、パソコンと向き合って猫背になるかたも多いのでは?
それなら、移動中の電車やバスの中では
なるべく立ち、おなかを背中につけるようにして姿勢を正しましょう!
腹筋を使うことで腸に刺激が加わり、腸の血流を促しますよ。
毎日のすきま時間や通勤・通学中に、少しずつ積み重ねることが大切!
本格的な運動をするとなると、準備と気合いが必要ですが、これなら無理なく続けられそうですよね。
今日ご紹介したことを習慣化して、コツコツと腸活に取り組んでみて!
(
『オレンジページ』2022年12月2日号より)
教えてくれたのは……小林弘幸先生順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。同大学で日本初の便秘外来を開設。腸と自律神経の第一人者としてテレビなどメディアで活躍。著書多数。
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