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今回、ご紹介するのは秋田県横手市で食用菊を生産している農家さん。
ふだんなかなか見ることのないその畑を、
秋田県出身の料理研究家・米本かおりさんと、わくわく訪ねました。
★10月18日開催のイベントの模様はこちら(11/12更新)>>
食用菊レシピはこちら↓

ビニールハウスで食用菊を眺めながら語り合う米本さんと高橋さん。初めて菊栽培の風景を見たという米本さんは興味津々で楽しそう。

大きく咲いた花を摘み取っても、次々、新しいつぼみがつく食用菊。咲く花が小さくなるまで、一つの株から長く収穫ができます。

冬は天井近くまで雪に包まれるというビニールハウス。全部で24棟あり、春植えと秋植えの菊がそれぞれ別々に育てられています。


高橋賢史さん
1981年生まれ。22歳で農業の道へ入り、30年前からお父さんが続けている食用菊栽培に着手。お父さんたちが設立した十文字バイオ研究会青年部長として次世代の農業を担います。

昔から重陽の節句に欠かせない〈菊酒〉。器に注いだ日本酒に菊の花びらを1枚か3枚浮かべ、長寿を願いながらいただきます。

食用菊の花びらは指で、まとめて簡単にむしれます。さっと30秒ほどゆでれば、おひたしにでも甘酢漬けにでも手軽に使えます。
食用菊
黄色い花が咲き誇る食用菊畑は見とれてしまうほどの美しさ!
咲き誇る菊の輝くように美しい黄色、ほのかにただよう上品な香り。その光景は、まるでお花畑そのもの! 高橋賢史さんが丹精こめて食用菊を育てるビニールハウスです。
「黄色という色は虫が好んでつきやすいのですが、農薬は最低限に抑え、化学肥料は使わずに有機肥料で育てています。もちろん、みなさんの健康上の安心・安全のためです」
そう語る高橋さんですが、もう一つ大切なのは、菊の様子を絶えず見守ってあげること。


愛情こめて作られた菊は花びらが多く、たっぷりした厚みが自慢
「ちゃんと育っているか、様子がおかしくないかなど、ちょっとした変化にも気づいてあげることが大事です。そんな努力のすえに、きれいに花が咲いたときは本当にうれしいですね。何より〈この人たち〉が大きく元気に咲けることが私の願いですから」
菊のことを自然に〈この人たち〉と呼ぶ高橋さん。そんな愛情を受けて大切に育てられた菊は、花びらの枚数が多くて厚く、ボリュームがあると評判。東京の大田市場や築地市場でも高く評価されています。米本さんも今回、高橋さんの食用菊の魅力を実感したそう。


食卓に彩りと季節感を贈る食用菊は日本ならではの美を表現する素材
「菊の大きさや形がきれいにそろっていて、とても使いやすいですね。見て美しく、食べておいしい食用菊は、日本古来の美意識を思い起こさせてくれる食材。食卓にこの黄色があるだけで季節感を感じますよね。さっとゆでれば使えるし、冷凍しておいても便利。私も、どんどん使っていきたいですね」
高橋さんもそんな言葉が大きな喜びだとか。
「食べてくださったかたに、『おいしいね。きれいだね』と言ってもらうと、『もっといいものを作らなきゃ!』と、やりがいを感じます。これからも多くのかたに、食用菊を使って食卓の彩りを楽しんでいただきたいですね」
秋田の野菜&郷土フードのランチ、米本かおりさんによる料理デモetc.
11/12(火)更新!


米本かおりさんの食用菊レシピ
料理研究家、食農連携コーディネーター。秋田市で料理教室「ワイズキッチン」を主宰。秋田県の食に関するアドバイザーとしてテレビや新聞、雑誌、講演、著書の出版などで活躍中。
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「菊とあわび茸の牛肉ご飯」レシピはこちら
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料理/米本かおり 撮影/原 幹和 取材・文/細谷あつ子
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