マンゴーのリッチな味わいと、つるるんとした食感が夏にぴったりの「マンゴー寒天」。
見た目も味も南国イメージを盛り上げる、ひんやりスイーツです。
食物繊維が豊富でカロリーがほぼゼロの寒天を使うので低カロリーというのも魅力です。
「マンゴー寒天」の作り方の画像をチェック!
「マンゴー寒天」のレシピ
材料(容量90mlのプリン型4個分)
粉寒天…1g牛乳(低脂肪)…1/2カップ
アップルマンゴー(完熟したもの)…1個(約350g)
グラニュー糖…25g
コーヒーフレッシュ…3個(15ml)
<トッピング>
コンデンスミルク…小さじ2
あればミントの葉…適宜
作り方
1 マンゴーの下ごしらえをする
マンゴーは皮をむいて種から身をそぎ取り (正味250g)、ざく切りにする。裏ごし器(なければ万能こし器)で裏ごしし、コーヒーフレッシュを加えてかるく混ぜる。
2 牛乳に粉寒天を溶かす
小鍋に牛乳と粉寒天を入れて中火にかけ、絶えずゴムべらで混ぜる。ふつふつとしてきたら弱火にし、さらに1分30秒ほど混ぜながら加熱する。火を止めてグラニュー糖を加え、混ぜて溶かす。
3 マンゴーを加え、冷やし固める
2の鍋に1を3回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。さっとぬらした型に等分に流し入れ、粗熱が取れたらラップをかけ、冷蔵庫で2時間ほど冷やし固める。型とプリンの間に静かにナイフを差し込んで空気を入れ、器に取り出す。コンデンスミルクをかけ、あればミントを飾る。
でき上がり!
きれいでおいしそう!
……あれ、でもそういえば、寒天とゼリーって、何が違うんだろう……?
寒天は、〈てんぐさ〉や〈おごのり〉という〈紅藻類〉、つまり、赤い海草から作られています。〈アガロース〉という成分が含まれていて、液体を固める力があるんです。
アガロースは、網目状の構造をしていて、熱湯に入れると網目がばらばらにほどけて、冷やすともとに戻ろうとします。そのときに、網目の中に水分を取り込むから、液体が固まるんですね。
ちなみに、寒天でかためる寒天ゼリーもよく見かけますが、より一般的なのは〈ゼラチン〉で作るゼリー。
ゼラチンは、動物性の〈コラーゲン〉というたんぱく質の一種から作られていて、寒天と同じように、熱湯に溶かしてから冷やすことで、液体を固めます。
ゼラチンはたんぱく質でできているから、たんぱく質を分解する〈酵素〉を持っている、パイナップルやキウィ、マンゴーなどのフルーツは、固まりにくいことも。寒天のほうが相性がいいフルーツもある、と覚えておくとよさそうです。
なるほど!
寒天とゼリー、似ているようでじつは原料や性質が違うんですね。
寒天はつるんとしていてほろっとくずれる感じ。ゼラチンはプルンとなめらかな感じ。食感にも違いがあるので、両方作って食べくらべてみるのも面白いかもしれません。
自由研究のテーマにしてもいいかも?
おいしく味わいながらぜひ実験&研究してみてください。
(『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』より)
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