2023.04.14

キッチンで実験! 色が変わるブルーベリー蒸しパン

色変! ブルーベリー蒸しパン

蒸しパンの生地にブルーベリーを加えると、青色、そして灰色がかった緑色に変化! さらにレモン汁を入れると……?
次々に変わる色にわくわく! 実験気分で作れる蒸しパンを親子で作ってみませんか?

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「ブルーベリー蒸しパン」のレシピ

材料(8個分)

ホットケーキミックス…150g
砂糖…40g
卵…2個
牛乳…1/2カップ
ブルーベリージャム…大さじ1(約20g)
レモン汁…大さじ1/2
サラダ油…大さじ2

下ごしらえ

・プリン型に薄い紙カップを入れる。
・フライパンのふたを、ふきん1枚で包み、ふたのつまみ部分に輪ゴムで固定する。

作り方

1.生地を作る


ボールに卵を溶きほぐし、砂糖を加えて泡立て器ですり混ぜる。白っぽくなったらサラダ油、牛乳を順に加え、そのつどよく混ぜる。

2.ブルーベリージャムを加える


ホットケーキミックスを加えて混ぜる。全体がなめらかになったら、ブルーベリージャムを加えてよく混ぜる。



生地が灰色がかった緑色になった!

3.生地を半分に分け、レモン汁を加える


別のボールに2の1/2量を入れ、一方の生地にレモン汁を加えてよく混ぜる。
レモン汁を加えてしばらく混ぜると、だんだん赤色に変わりはじめます。

色の変化を見逃さないよう、ここに注目です!

4. 生地を4個ずつ蒸す


赤みがかったほうの生地をスプーンで型4個に等分に入れる。フライパンにふきん1枚を敷いて耐熱皿をのせ、フライパンの縁から水適宜(耐熱皿に入り込まない量)を注ぎ入れる。ふたをして中火にかけ、蒸気が上がったら湯が耐熱皿に入らないように弱めの中火にする。軍手をはめ、耐熱皿にカップを間隔をあけて置く(やけどに注意)。
ふたをして12分ほど蒸す。竹串を刺し、生地がついてこなければ蒸し上がり。

火を止め、軍手をはめた手でカップを取り出し、粗熱を取る。残りの生地も同様にして蒸す。

でき上がり!

実験のたね明かし

ブルーベリーの紫色は「アントシアニン」という色素。この色素は、中性では紫色だけれど、アルカリ性では青色、酸性では赤色に変化します。
作り方2で生地が灰色がかった緑色になったのは、ホットケーキミックスに含まれているアルカリ性のベーキングパウダーに反応して青色に変わったあと、卵の黄色と混ざったから。作り方3でレモン汁を加えた生地が赤色になったのは、酸性に反応したからなんです。
加熱するとアントシアニンが退色するから、蒸し上りは黄色っぽくなります。
一方、レモン汁を加えていないほうの生地はアルカリ性のままなので、蒸し上がりは青みがかった色になりますよ。

身近な食べ物にも、こんなふうに科学がいっぱい! 親子で博士になったつもりで、実験してみましょう。キッチンが実験室になりますよ。

「食べ物の『なぜ』を探ろう! キッチン実験室」より)

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料理/尾嶋好美 撮影/岡本真直 スタイリング/八木佳奈 文・編集部/和田有可

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