夏にぴったりのひんやりスイーツ「マンゴー寒天」。
マンゴーのリッチな味わいと、ほろっとくずれるかるい食感で、いくらでも食べられちゃいそうです。
あれ、でもそういえば、寒天とゼリーって、何が違うんだろう……?
「はーい!僕が解説するよー!」
「寒天は、〈てんぐさ〉や〈おごのり〉という〈紅藻類〉、つまり、赤い海草から作られているんだ。〈アガロース〉という成分が含まれていて、液体を固める力があるよ」
「アガロースは、網目状の構造をしていて、熱湯に入れると網目がばらばらにほどけて、冷やすともとに戻ろうとするよ。そのときに、網目の中に水分を取り込むから、液体が固まるんだ」
「ちなみに、ゼリーには〈ゼラチン〉が使われているんだ。ゼラチンは、動物性の〈コラーゲン〉というたんぱく質の一種から作られているよ。寒天と同じように、熱湯に溶かしてから冷やすことで、液体を固めるんだ。
ゼラチンはたんぱく質でできているから、たんぱく質を分解する〈酵素〉を持っている、パイナップルやキウィ、マンゴーなどのフルーツは、固まりにくいこともあるんだ。寒天のほうが相性がいいフルーツもあるっていうことだね」
なるほど!
と、納得してもらえたでしょうか?
寒天とゼリー、似ているようでじつは原料や性質が違うんですね。
寒天はほろっとくずれる感じ。ゼラチンはプルンとなめらかな感じ。食感にも違いがあるので、両方作って食べくらべてみるのも面白いかもしれません。
(『楽しく食べれば、生きるチカラが身につく! こどもオレンジページ No.3』より)