身近な食材でも、こどもに「なぜ?」「どうして?」と聞かれると意外にきちんと答えられないこともあるかも?
「ソーセージはどうして細長い?」「なぜパリっとしてる?」などと聞かれたとき、すらすら答えられると、「すごい!」と株があがるはず。
親子でソーセージを観察してみよう!
ふだんよく食べているソーセージも、よ~く観察すると、新しい発見が出てくるもの。
まずは、見た目。細長くて、両端は丸くなっていて、綴じたようなあとも見える……。さわってみると、プリプリして弾力がありますね。外側は、つるつるでパリっとした見た目。割ってみると、中から肉汁が出てきた! まずは、観察して分かったことをこどもと話してみてましょう。
ソーセージが細長いのはどうして?
ソーセージは、豚肉や牛肉をひき肉にしたものに塩や香辛料を混ぜ合わせて、動物の腸などの薄い膜状の袋に詰めて作られています。だから、細長い形をしているんですね。
ソーセージはどうして固まるの?
ソーセージが固まるヒミツは、じつは肉のたんぱく質。
まず、ひき肉に塩を入れて混ぜることで、肉のたんぱく質がからみ合います。さらに熱を加えることで、たんぱく質がギュッと固まります。ただし、肉だねを作るときは、ずっと冷やしながら手早く混ぜないと、肉の脂が溶けだしてきて、ジューシーさがなくなってしまうことに。ぼそぼそした食感になってしまわないように、ひき肉を冷やしながらこねることが重要なんです。こうして、うまみのあるジューシーなソーセージができるんですね。
ソーセージのヒミツはこれでもうバッチリ!
ほかにも、たとえば「砂糖は加熱したら溶ける」「寒天を混ぜたら固まる」など、料理をしていたら当たり前に思える変化にも、ぜ~んぶ理由があります。まさに料理は科学!こどもに「なぜ?」「どうして?」と聞かれたら、ふしぎを追究するチャンス!
理由を知って、さらに自分で作ってみれば、気分はもう研究者。こどもの納得度も、ぐんと上がるはず。
身近なキッチンから、奥深い科学の世界をのぞいてみてくださいね。
(『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』より)
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