2023.04.12

ソーセージはなぜパリっとしてる? キッチンで研究しよう!

ソーセージはなぜパリっとしてる?

ホットドッグに入っていたり、お弁当でもおなじみのソーセージ。パリっとかむと、中からジューシーな肉汁があふれてきて、おいしい~。でもこれ、どうやって作られているのだろう?

身近な食材でも、こどもに「なぜ?」「どうして?」と聞かれると意外にきちんと答えられないこともあるかも?

「ソーセージはどうして細長い?」「なぜパリっとしてる?」などと聞かれたとき、すらすら答えられると、「すごい!」と株があがるはず。

親子でソーセージを観察してみよう!


 

ふだんよく食べているソーセージも、よ~く観察すると、新しい発見が出てくるもの。



まずは、見た目。細長くて、両端は丸くなっていて、綴じたようなあとも見える……。さわってみると、プリプリして弾力がありますね。外側は、つるつるでパリっとした見た目。割ってみると、中から肉汁が出てきた! まずは、観察して分かったことをこどもと話してみてましょう。

ソーセージが細長いのはどうして?


 

ソーセージは、豚肉や牛肉をひき肉にしたものに塩や香辛料を混ぜ合わせて、動物の腸などの薄い膜状の袋に詰めて作られています。だから、細長い形をしているんですね。

 

ソーセージはどうして固まるの?


 ソーセージが固まるヒミツは、じつは肉のたんぱく質
まず、ひき肉に塩を入れて混ぜることで、肉のたんぱく質がからみ合います。さらに熱を加えることで、たんぱく質がギュッと固まります。ただし、肉だねを作るときは、ずっと冷やしながら手早く混ぜないと、肉の脂が溶けだしてきて、ジューシーさがなくなってしまうことに。ぼそぼそした食感になってしまわないように、ひき肉を冷やしながらこねることが重要なんです。こうして、うまみのあるジューシーなソーセージができるんですね。

ソーセージのヒミツはこれでもうバッチリ!

ほかにも、たとえば「砂糖は加熱したら溶ける」「寒天を混ぜたら固まる」など、料理をしていたら当たり前に思える変化にも、ぜ~んぶ理由があります。まさに料理は科学!

こどもに「なぜ?」「どうして?」と聞かれたら、ふしぎを追究するチャンス!
理由を知って、さらに自分で作ってみれば、気分はもう研究者こどもの納得度も、ぐんと上がるはず。
身近なキッチンから、奥深い科学の世界をのぞいてみてくださいね。

『食べ物の「なぜ」を探ろう! キッチン実験室』より)

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監修/藤本勇二(武庫川女子大学幼児教育学科准教授) 撮影/キッチンミノル イラスト/てぶくろ星人 文/編集部・和田有可

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