保育園や小学校など、集団生活で流行しやすい感染症。乾燥する季節は、とくに注意が必要です。そこで、おすすめなのがベロ体操。舌を動かすことで抗菌作用のある唾液を増やして、細菌やウイルスの侵入をブロックしましょう!
◇お口ぽかんに要注意
子どもは舌や口まわりの筋肉があまり発達していないので、唇がきちんと閉じず、お口がぽか~んと開いたままの口呼吸になりがち。そうすると、口の中が乾き、舌も下がってあまり動かさなくなるので、唾液量が低下してしまうのです。◇唾液が少ないとどうなる?
唾液には抗菌成分が含まれていて、細菌やウイルスを排除したり、増殖を防いだりしています。しかし、唾液が少なくなると、その働きが発揮されず細菌やウイルスは生き延びて体内へ侵入。風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症にかかりやすくなってしまうというわけ。◇舌をしっかり動かそう
唾液を出すためには、舌をしっかり動かすことが大切。舌は筋肉なので、動かせば動かすほど鍛えられます。今回紹介するベロ体操は、「あーいーうーべー」と口を大きく動かすだけ。子どもでも簡単に、短時間でできます。大きな口で「あいうべ」
ベロ体操のやり方
1セット30回を目標に。入浴中に行うと、口内が乾燥しにくいので◎です。
①「あー」と口を大きく開く
「あー」と口を大きく開きます。口が円の形になるようにして、のどの奥が見えるまで大きく開きましょう。
②「いー」と口を大きく横に広げる
「いー」と口を大きく横に広げます。前歯が見えて、両ほおが両耳のほうに寄るくらいぐいっと開きましょう。
③「うー」と唇を強く前に突き出す
「うー」と唇を前に突き出します。思いきり唇をとがらせて。
④「べー」と舌を突き出し、下に伸ばす
「べー」と舌を突き出して、下に伸ばします。口を大きく開け、舌先をあご先のほうにやや強く伸ばすようにしましょう。
舌といっしょに口まわりも鍛えられるので、自然と唇を閉じる力がついてお口ぽかんも改善します。家族でベロ体操を日課にして、感染症に負けない強い体づくりに取り組みましょう!
『こどもオレンジページNo.7』では、口を閉じたまま外出先でもできるベロ体操や、唾液を出すために手軽にできる日常習慣も紹介しています。このほかにも、感染症を予防するための料理レシピや情報もいっぱい。ぜひ書店やWEBでチェックしてみて♪
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