
Eテレ「ごちそんぐDJ」で人気を博したDJみそしるとMCごはん(おみそはん)の新連載「おれん家(ち)ページ」が、2026年6月、こどもオレンジページnetでスタート。これを記念して、日々のごはんや子育て、家族との過ごし方などなど、私生活について独占インタビュー。
後半は、2児の子育てとお仕事のことをおききしました。
前編:オレンジページで「おれん家(ち)ページ」⁉ DJみそしるとMCごはん、新連載タイトルで韻を踏む
2人目が生まれてから、「自分が作れるときに作ればいい」という境地に
――昨年10月末に第二子を出産後、年明けには仕事復帰されました。子育てと仕事の両立には慣れてきましたか?
ぼちぼち……本当にぼちぼちですね。でも、下の子も保育園に行くようになったので、やっと少しずつペースがつかめてきたかなって感じです。
――下のお子さんが生まれてから変わったことはありますか?
そうですね……1人目のときのほうが“ごはんを作る”ということに燃えていた気がします。頑張りたいモードだったというか。実際頑張ってたんですけど。
そうすると、「なんで私ばっかりごはん作ってるの!?」みたいになってくるんですよ。別に夫に頼まれたわけじゃないのに(笑)。勝手に頑張って、勝手に疲れて、勝手に「なんでやってくれないの?」モードになっちゃうときがあって。「これはよくない」と思って、それに気づいてからは「自分が作れるときに作ればいい」っていう境地になることができました。
また、2人目を妊娠中も、1人目のときに切迫早産になったこともあって、なるべくストレスをためずに、頑張らずに過ごせるようにしようと心がけてもいたんですね。なので、テイクアウトの餃子とかお弁当に頼ることもしましたし、子どもの食事に関しても、ありがたいことに保育園の給食もあるから、毎食バランスがとれたものを食べなくても大丈夫だよねって。晩ごはんがフルーツだけってときもありました(笑)。

――無理して頑張ったり、無理やり食べさせるほうが、お互いにストレスですもんね。
そうなんですよね。フルーツだけでもビタミンCも食物繊維もとれるからいいよねって(笑)。
――旦那さんも料理をされるんですか?
夫も一人暮らしが長かったので、半々とまでは言わないまでも3、4割くらいはやってくれます。在宅で仕事をすることも多いので、お昼ごはんを作ってくれることが多いですね。私もできたてが食べられるのでうれしいです。
子どもとお風呂で発声練習⁉ おみそはん流・子育てと仕事の両立術
――お子さんたちが保育園に行くようになってペースができてきたとのことでしたが、子育てモードから仕事モードに切り替えるためにしていることはありますか?
とりあえずパジャマから着替える(笑)。家で作業することが多いから、気づくと夜までパジャマでいることがあって、これはいかんと思って外出する用事がなくても着替えるようにしてます。
あとは、子どもたちが保育園に行くと家の中がシーンとするので、「このシーンとしてる間にやらねば」ってスイッチが自然と入りますね。子どもたちが帰ってくるのが6時半なので、5時半までみっちり仕事して、そこから「子どもたちが帰ってくるまでにごはんを作る!」って決めて、お買い物行って。それがうまくいった日はめちゃくちゃうれしいです(笑)。

――お子さんを寝かしつけてから仕事に戻るなんてことは?
そこはなかなかむずかしいので、子どもが帰ってきたら“おうちの時間”っていうふうに切り替えてます。でも、すきあらばその中に仕事を混ぜ込んだりしてます。
この夏に音楽劇(「アヤとピノッキオの冒険」)に出演することになっていて、今、ボイストレーニングを習ってるんです。それを、子どもたちとお風呂に入ってるときに、壁の「あいうえお表」を発声練習風に読んでみたり、「次はもっと速く言います!」とか言ってテンポアップしてみたり(笑)。
私の仕事自体が歌とかラップとか、絵本を描くとか、子どもの生活と親和性があるものなので、実生活でできるものはないかっていうのは意識してやってますね。
――おみそはんのラップが子育てに役立つこともありますか?
あります、あります! 過去に『オムライスッス』と『スパゲッティのうた』っていう絵本を出してるんですけど、そこに曲もついてるんですね。子どもたちは私の歌を結構覚えていて、いっしょに絵本を見て、歌いながら、食べたりするんです。子どもが私の歌を歌ってるっていうこと自体もですが、曲を作ったときはまだ子どもはいなかったのに、何年か後にこうして家庭内で自分の歌が役立ってるっていうのがうれしいです。
――逆に、子どもを持ったことが仕事に役立っている、生かされていると思うことはありますか?
それもありますね。子どもが生まれてから、ラップのワークショップをする仕事が増えて。自由な発想でやりたいようにやってもらってるんですけど、前だったら結構私が先回りして「こういうふうにしたらいい感じのラップになるよ」って言っちゃってたかもしれないのが、今は本人から出てくるものを待てるようになりました。
子どもと暮らしていると、子どもが何かに集中してるときは、それがひと区切りするまで待つとか、子どもが自分でなんとか靴がはけるまで待つとか。本人にまかせて見守ることって大事だなっていうのに思い至ったんです。ワークショップでもそうやって待つようにすると、本当におもしろいものが生まれたりするんですよ。

――相乗効果でプラスに働くことが多いんですね。
でも、仕事のスピードはめっちゃ落ちました(苦笑)。仕方がないことなんですけど。
だから、今は“ためてる時期”なのかなって自分に言い聞かせてます。
子どもたちとの日々のやりとりとか、好んで食べてたものが突然嫌いになって、また好きになっていくこととか、離乳食も、長男のときはうまくできなかったけど次男のときはきれいに作れるようになってうれしいなとか。いろいろな発見やネタを自分の中にためていて、いつかそれらを何かの形に変えられたらって思います。
新連載「おれん家(ち)ページ」で伝えたいこと
――まもなくスタートする新連載「おれん家ページ」では、どんなことを伝えていきたいですか?
私のうちであったことを書いていくんですけど、それを通して「うちと同じ」とか「いや、これはちょっとないだろう」とか(笑)、共感したりしなかったりしながら読んでもらえたらいいなと思っていて。私自身も自分にしっかりとした子育て論があるわけじゃないし、いいことは何も書けないんですけど……。
でも、子育てって家庭ごとに違ったりして、「どうしてうちの子は」とか「なんで私、こんなにできないんだろう」とか、ネガティブになって落ち込んじゃうこともあると思うんですよね。私自身もそうですし。でもそこで、「おみそはんちもこんな感じだから、うちも大丈夫」って思ってもらえたら。みなさん忙しいと思うので、お湯沸かす1分とか、子どもが寝たあとの一瞬とか、すきま時間に気軽に読んでもらえたらうれしいです。

DJみそしるとMCごはん
1989年生まれ、静岡県御殿場市出身。
「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、トラック、リリック、アートワーク、Music Videoなどを自ら制作し、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、超自家製ラッパー。ラップにのせて「手作り家ごはん」の楽しさを伝える「歌と料理」の5分番組「ごちそんぐDJ」(NHK Eテレ 2014~2022年度)に出演し人気に。2022年に第一子、2025年に第二子を出産し、2児の母に。
INFO
2026年8月21日(金)~23日(日)、日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2026にて上演される音楽劇『アヤとピノッキオの冒険』に、DJみそしるとMCごはんさんがピノッキオ役で出演します。
くわしい情報は、特設ページでチェックしてみて!
https://famifes.nissaytheatre.or.jp/2026ayatopinocchio/

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