





子どもが頭をうったら、48時間の観察を
頭をぶつけてたんこぶができた日は、運動は控え、なるべく静かに過ごすようにしましょう。入浴は控えてシャワーにするほうが安心です。いつもと様子が変わらないか、2~3日(48時間)は大人が気をつけて観察するようにしてください。子どもの表情や顔色、会話、元気さなど、気になることがあれば、医療機関や窓口に相談しましょう。
こちらも参考になります。
子どもの頭部打撲3日日誌
頭をぶつけるリスクを減らすために、ふだんの生活でできること
体の発達にともない行動範囲が広がる子どもを常時見ているのはむずかしいもの。家の中の危ない場所を確認して、対策をすることが大切です。子どもの転落や転倒事故の原因として多いのが、階段やベッド、ソファ、いす、テーブルなど。頭をぶつけやすい家具の角などは、姿勢を低くして子どもの目線で部屋の中を見回すと気づけることもあるので試してみて。外出時は、自転車の補助シートやベビーカー、抱っこひも、おむつ替えの台から転落するケースもあるので要注意。バッグから荷物を取り出したり、スマホのメッセージを確認したりするときなど、ほかに視線や意識が向くときが危険ということも自覚しておきましょう。少しだけだからと油断せず、目を離しても必ず片手は子どもの体をさわっておくように意識すると、事故のリスクを減らすことができます。

監修/工藤紀子
小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。 https://noriko-kudo.com/

作/(キモト)
准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
X:https://twitter.com/136teatman
