ままならない瞬間も「おいしい!」のひと言で、笑顔になれる

「平日夜は夫の仕事の帰りが遅いので、夕飯はこどもと3人で食べることが多いです。そのぶん週末は、家族4人で食卓を囲むのを楽しみにしています。休日は手作りにこだわらず、パンを買って公園で食べたり、フードコートで夕飯をすませたり、いろいろ。外食は私もラクですし、『へぇ! このメニュー好きなんだ!? 家で作ってあげよう』というヒントももらえたりするので大好きです」
――たしかに、外食だからこその発見もありますよね。ちなみにお子さんが好きな食べ物は何ですか?
「長女はグラタンが大好き。いつでも食べられるよう、大皿で焼いて小分け冷凍しています。具材は鮭やほうれん草、コーンなどを入れることが多いですね。あまり好きじゃない食材もグラタンに入れたらおいしく食べてくれます。
次女は最近きのこポタージュにハマっていて、大きなミキサーでたくさん作り、こちらも小分け冷凍したものを食卓に出しています。ポタージュなら野菜もたくさん入れられるので、夏はとうもろこし、冬はかぼちゃなど、季節ごとにいろいろな味を楽しんでいますよ」
――旬の野菜も取り入れられて、いいですね! お子さんとの食事で楽しかったエピソードはありますか?

次女は2歳になりたて。『自分で食べたい!』という気持ちが強いのですが、とはいえまだまだ床にこぼすほうが多いんですよね(笑)。一瞬、拭き掃除しなきゃ……とゆううつな気持ちになるのですが、『おいし!』とほおに指を当てる『おいしいポーズ』をされると、かわいい〜ってなっちゃって。ゆううつな気持ちも吹き飛びます」
こどもがおなかいっぱい食べてくれる、それだけでうれしい

「こどもがおなかいっぱいだとこんなにもうれしいのか、と思いました。一さじ一さじ口に運び、その一口一口がこどもを大きく、強くしていく。私にとって『食』は子育てそのものです。夫もこどもたちに『いっぱい食べてくれてパパうれしい!』とよく話していて、同じ思いなんだな〜と感じています」
――何かお子さんが楽しく食べられるような工夫もされているんでしょうか?
「長女は今、児童発達支援に通っているのですが、先生がたがお弁当を食べる前に食にまつわる絵本を読んでくださるそうです。食事の時間が楽しみになるような雰囲気づくりが素晴らしいなと思いました。私も、お弁当箱を娘の好きなキャラクターのものにしたり、おにぎりや卵焼きを一口サイズにしたり、日々研究中です。
次女は家でごはんを食べるのですが、お弁当箱に詰めてあげると喜ぶので、かわいいピックを刺したり、ふりかけをかけたりと工夫しながら食べさせています」

「今までお菓子作りにはあまり挑戦してこなかったのですが、クリスマスや誕生日などにケーキのデコレーションをいっしょにやってみたいと思っています」
――素敵ですね! では最後に、現在、柳原さんと同じように子育てをしているママ・パパへ、エールをお願いします。
「長女、次女ともに思うように食べてくれないときがあり、『食』に関してはまだまだ悩み中。でもそれって、どこのご家庭も同じだと思うんです。リラックスしながら、いっしょに頑張りましょうね!」
第17回ペアレンティングアワードの「ママ部門」を受賞!

ほかにも、Fischer's シルクロードさん・ゆんさんご夫婦(YouTuber)、野々村由紀子さん(放送作家)、梶裕貴さん(声優)、武田真一さん(アナウンサー)、文田健一郎さん(レスリング選手)、戸柱恭孝さん(プロ野球選手)が受賞。みなさん、おめでとうございます!
梶裕貴さんのコメントはこちら

◇柳原可奈子(やなぎはら かなこ)さん
1986年2月3日生まれ。東京都出身。「ショップの店員」「総武線の女子高生」などさまざまな女性になりきる一人芝居ネタが話題を呼びブレイクし、お笑い芸人・タレントとしてマルチに活躍。2019年2月に一般男性と結婚し、同11月に第1子、2022年11月に第2子を出産。2児の母として、自身のinstagram(@yanagihara_kanako_)では子育ての様子を発信。子育て世代からの注目が集まっている。