オレンジページnetはこちら
DJみそしるとごはんのおれん家ページ
「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案するDJみそしるとMCごはんさん(おみそはん)が、日々のごはんやくらし、家族のエピソードをつづる、コラム連載です。

2026.06.05

おれん家(ち)の食卓は、毎日が〈ファミリー劇場〉! |DJみそしるとMCごはん

タイトルは〈おれん家(ち)ページ〉! DJみそしるとMCごはんの新連載が始まります。

はじめまして! DJみそしるとMCごはんです。
2人組のような名前ですがひとりで活動しています。

「おいしいものは人類の奇跡だ」をモットーに、音楽や絵本を作ったり、夏休みの自由研究みたいな毎日を大まじめな顔で過ごしています。

数年前まで、Eテレの「ごちそんぐDJ」という番組に出演しており、観てくださっていたかたもいらっしゃるかもしれませんね。そんなみなさんは、お久しぶりです!

好き勝手にしていた自炊時代を経て、今は夫と、3歳と0歳のわんぱくボーイズと暮らしています。

日々、家族の胃袋を満場一致で満たすナイスな料理やアイディアを求める端くれとして、台所のバイブル『オレンジページ』の「こどもオレンジページ net」でコラムが書けるなんて。こんなにうれしいことはありません。

ひらめいたタイトルは〈おれん家(ち)ページ〉!

こどもがミートソースまみれの顔面でわたしの白Tに突進してきた日、フルーツしか食べんモードにモデルチェンジした日、にんにくマシマシ焼きそばで家じゅうが二郎系フレグランスで満ちた日。

そのときは必死でも、振り返るとおかしい家族の営みを「あるある」または「ないない」と楽しんでいただけたらうれしいです。レシピ探しについでに、あるいはコーヒーのお湯を沸かす時間のようなふとしたすきに、覗きに来てください。

〈毎日がファミリー劇場〉

3歳の長男の中で今いちばんアツいのが、ごっこ遊びです。ジンベイザメ、ワニ、コビトカバ、肉食恐竜、植物食恐竜、ウルトラマンなど、毎日憧れの生きものたちになりきって過ごしています。

役に入るために大切なのがBGM。
ジュラシックパークのサントラやウルトラマンのプレイリストをかけると、途端にスイッチが入り、声量や姿勢、目つきまで変わる本気ぶり。ほほえましいというよりすごみに圧倒されます。

夢中になれるのはいいことだと思う反面、食事よりも遊びが優先になるときもしばしば。
そんなときは、こちらもギアを入れて、動物や恐竜の飼育員や、科学特捜隊になりきって誘い込みます。

科学特捜隊(わたし):「ピコーンピコーン! ハッ! ウルトラマンの元気が足りない! 今すぐウルトラ生姜焼きを食べて回復するんだ!」

飛んできたウルトラマン(長男):マラソン大会の給水場さながらに、バクッと食べてまた敵を倒しに行く。

※「生姜焼き」の部分を他の料理に替えて繰り返し

またあるときは、

お客さん(わたし):「これからコビトカバがごはんなんだって! 何を食べるんだろうね。わくわく」

飼育員(わたし):「みなさん、カバのお口はとても大きく開くんですよ。コビトカバちゃん! ごはんをどうぞ」

コビトカバ(長男):口をあんぐりと開け食べる。

お客さん(わたし):「うわぁ、すごい! いっぱい食べるね」

飼育員(わたし):「もりもり食べた後は、水浴び! コビトカバちゃんはキレイ好きなんですよ」

そのままの勢いでお風呂に促す。

向こうの世界観に溶け込み、うまく食事にたどり着けると、難解なゲームを攻略したときのような快感物質が脳から出る気がします。疲れますが、無理に食べさせようとして泣かれるより気持ちは楽です。

0歳の次男も、劇団員の一人。赤ちゃん恐竜やウルトラマンの敵、動物園のお客さん役を演じさせられています。

先生は長男! おみそはん家で毎日開催『実生活型でたらめ演劇ワークショップ』

この、実生活とごっこ遊びをミックスさせる行為に名前をつけるとしたら、『実生活型でたらめ演劇ワークショップ』みたいな感じでしょうか。
もちろん講師は3歳の長男。先生の即興力と想像力、わき水のようにあふれるエネルギーがとてもまぶしいです。

毎日開催するおかげで、その場の『でたらめ力』が着実に鍛錬されている気がします。

親子ともども、他に身につけた方がいいことがありそうですが、ムダの極致ともいえるファミリー寸劇がわが家の豊かさなのかもしれません。次の日には忘れてしまうようなやり取りで大笑いし、疲れ果てて眠る。子ども達のおかげで、毎日完全燃焼です。

縦横無尽に動き回る長男の姿を見ていると、ダンサーで振付家の近藤良平さんを思い出します。

近藤さんの手がける舞台やご本人のダンスを見るたび、卓越したセンスや培ってきた技術の根っこにある無垢でキュートな魂に触れ、とても感化されるのですが、そのときの気持ちをわたしは日常的に味わっているのだと気づきました。

近藤さんと長男を並べるなんて大変失礼極まりないことではありますが、わたしにとっては2人が同じジャンルの師匠に思えるのです。

生活や仕事の締め切りも大事、でももっと大切なことがあった気がする。
わたしが好きなことって何だっけ。わたしの中の好奇心がうずいて、何かが生まれそう! と、手を伸ばしたところで力尽き、創作の兆しがリセットされる。そんな作品未満のにぎやかな日々を過ごしています。

本編のコラムはここまで!
ですが最後に、コラムから生まれたラップのリリック(歌詞)をどうぞ。これが6回分たまったら曲にしたい! そんな野望と愛を込めて。

今回のリリックメモ

PROFILE
DJみそしるとMCごはん

1989年生まれ、静岡県御殿場市出身。
「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、トラック、リリック、アートワーク、Music Videoなどを自ら制作し、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、超自家製ラッパー。ラップにのせて「手作り家ごはん」の楽しさを伝える「歌と料理」の5分番組『ごちそんぐDJ』(NHK Eテレ 2014~2022年度)に出演し人気に。2022年に第一子、2025年に第二子を出産し、2児の母に。

『DJみそしるとごはんのおれん家ページ』過去の連載はこちら

文・イラスト・写真提供/DJみそしるとMCごはん プロフィール写真/三好宣弘

RELATEDこの記事に関する記事

ARCHIVESこのカテゴリの他の記事

TOPICSあなたにオススメの記事