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2025.12.28

だいすけお兄さん「わが家のお風呂はコンサート会場です♪」子育て奮闘インタビュー

長きにわたり温かい歌声とパフォーマンスで、こどもたちだけでなくパパやママにも笑顔を届けてきただいすけお兄さん(横山だいすけさん)が、自身もパパに! 先日行われた「ペアレンティングアワード」の授賞式で語ってくれた子育てエピソードをご紹介します。

「歌のお兄さん」から「歌のお父さん」となり、ともに子育て中の同志たちへ送るエールに、元気がもらえることうけあいです!

お風呂はコンサート会場! 楽しい歌声とともに、親子の会話もはずむ♪

ステージ上に上がり、「みなさ〜ん、こんにちは〜!」と元気いっぱいでおなじみのあいさつをしてくださっただいすけお兄さん。「見るかぎり、小さなお友達は一人もいませんね(笑)」と粋なトークでつかみもバッチリです。

ふだんから、ご家庭でも素敵な歌声を披露しているそうで、

とにかく歌をいっぱい歌ってあげたいと思って、どこにいても歌を歌っていました。なかでもお風呂は音が響くものですから。初めて娘をお風呂に入れたときは、僕自身も何が何だかよくわからないし、娘も無表情。赤ちゃんなのでしかたないのですが、それでも歌は届くのかな、なんて思いながらずっと歌を歌っていたら、言葉をしゃべりはじめる前に、歌のメロディのほうが先に出てきて。驚きました」

とのこと。

「赤ちゃんは表情がないから伝わっていないんじゃなくて、発信するすべがないだけで、ちゃんと受け取ってくれているんだ」と感じたそうです。

そしてなんと今回は特別に、大人気「ぼよよん行進曲」をアカペラで披露。会場も手拍子で盛り上がりました。

「ふだんこどもの目の前で歌うときはやさしく歌っていますが、お風呂で歌うときはコンサートバージョン(笑)。全力で歌います。わが家ではお風呂はコミュニケーションの場であり、歌を発表する場。今は娘も歌っていますよ」

「ピッカリン」が合い言葉! その達成感が次のチャレンジへつながる

授賞式後に少しお時間をいただけたので、ここからは『こどもオレンジページ』の独占インタビュー! 授賞式ではお風呂での楽しいエピソードを語ってくださいましたが、ここでは食のエピソードを伺います。

「こどもが生まれてから、食事への意識はすごく変わりましたね。正直大人だと『これを食べたからこうなった』ってそんなに意識する機会はないのですが、赤ちゃんを見ていると、『今、この口に入った栄養がこうやって体をつくっていくんだな』って実感して。少しでも栄養がかたよらないように、いろいろな食事を楽しめるようにと考えるようになりました」

お子さんの好き嫌い改善には絵本が大活躍しているそう。

「最初はピーマンが苦手だったんですが、ピーマンが出てくる絵本を読んだら『ちょっと食べてみようかな』って。実際完食できて私たち親は驚いたのですが、当の本人はすました顔で『食べられたけど?』って言ってました(笑)」

となんともかわいい裏話が。

「あと、大人が食べているものを食べたがったりしますね。今5歳なんですが、レモンとかキムチとか。『ちょっとだけだよ』って言って食べさせたら、やっぱり刺激が強かったみたいですが、お水をぐびっと飲んだ後、『おいしかった!』って強がってみせたり(笑)。本当に危険なものはもちろん止めますが、こどもがやってみたいと思うことをチャレンジさせてあげるのは、食の楽しさを知ったり、興味を広げることにもつながっていくのかなと思いました」

「わが家では、ごはんをちゃんと食べきることを『お皿をピッカリンする』っていうのですが、ピッカリンできたらハイタッチ。もちろん毎回毎回きれいに食べられるわけではないのですが、できたときにはいっしょに喜びあう。その達成感が次のチャレンジにもつながっていくのかなと思っています」

「壁にぶつかってばかりだけど、家族の時間には素敵な瞬間もいっぱいあることを、全国の親御さんと分かちあっていきたいです」

お話を伺うだけでも、ご家庭での楽しそうな様子が目に浮かびますが、「こうやって語っている瞬間というのはあくまで一部で、うまくいかないことやぶつかることもたくさんあるんです」とだいすけお兄さん。

「どうしても、『だいすけお兄さんが育児する』となると、すごくいっぱい歌を歌っていて、いつも笑顔であふれていて……というふうに思われがちですが、『あぁ、また怒っちゃった』『これを言ったのは正解だったのかな?』って自問自答する日々。つまずくこともたくさんあります。でも、だからこそ、こうやって楽しかったことや思い出のエピソードを発信することで、クスッと笑ってもらえたり、心に余白が生まれたり。みなさんといっしょに子育てを楽しみながら、励ましあいながら頑張っていけたらなと。僕には歌があるので、歌に元気や楽しさ、エールを乗せて、こどもたちだけでなく親御さんたちにも届けていきたいと思います」

きっとこの記事を読んでいるみなさんのなかにも、だいすけお兄さんの歌にはげまされたことがある人がいっぱいいるはず。あのすてきな歌声には、子を育てる親どうし、やさしく寄り添う温かい思いが詰まっていたんですね。このたびは貴重なお話を、ありがとうございました!

第18回ペアレンティングアワード「ヒト部門」を受賞!

その年の育児業界に影響を与えたタレントや文化人、ヒット商品や出来事などを表彰する「ペアレンティングアワード」。今回子育てエピソードを教えてくれた横山だいすけさんも、「ヒト部門」でみごと受賞されました。ほかにも、真船佳奈さん(テレビ局員兼漫画家)、木下ゆーきさん(インフルエンサー)、栗原恵さん(元プロバレーボール選手)、柿谷曜一朗さん(元プロサッカー選手)&丸高愛美さん(タレント)夫婦、杉浦太陽さん(俳優・タレント)、pecoさん(タレント・ブランドプロデューサー)、バービーさん(お笑い芸人)が受賞。みなさん、おめでとうございます!

                                                    

横山だいすけさん(歌手・俳優)

千葉県出身。2006年に国⽴音楽大学音楽学部声楽学科を卒業。 歌が大好きで、⼩学校3年生から大学卒業まで合唱を続ける。 劇団四季時代は「ライオンキング」などの舞台に出演。 NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』では、番組史上歴代最長となる9年間“歌のお兄さん”を務める。卒業後は、ドラマや声優、CM、コンサートなど活躍の場を広げている。2026年2月には、ソロコンサート「My Songs Concert」LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演を控えており、4月には芸能活動20周年を迎え、5月に最新アルバム 『笑顔晴れ-20th Anniversary-』を発売予定。

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撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/児玉知子

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