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元タカラジェンヌ 食と美のトビラ

元宝塚歌劇団 星組娘役・有沙 瞳さん「気持ちをポジティブに切り替えることが美への近道」【美のトビラ】

2023.11.07

華やかで気品ある夢のようなキラキラのステージ、宝塚歌劇。約3時間のステージを彩るタカラジェンヌたちは清く正しく美しく、そして心身ともにパワフル! その生き生きとした魅力の源である「食」と「美」のこだわりを、宝塚歌劇OGのかたがたに現役時代を振り返りながら教えていただく連載です。


美の根底にあるのは「ハッピー」。有沙さんのポジティブマインドに迫る


前回に続き、元星組娘役の有沙瞳(ありさ・ひとみ)さんが登場。有沙さんが考える「美」のあれこれについて、詳しくお話をうかがいます。

>>前回・元宝塚歌劇団 星組娘役・有沙 瞳さん「あずきへのこだわりはだれにも負けません」【食のトビラ】

一日の疲れや気を流して、まっさらな気持ちで翌朝を迎えるためのこだわりごと


――(有沙さんのインスタをのぞきながら)退団の日のブーケも素敵でしたね。羽根が入っているのはあまり見かけないですよね。


ありがとうございます。自分や自分が演じた役をお花でたとえられたらうれしいなと思い、宝塚大劇場の千秋楽と東京での千秋楽とで変えてみたんです。宝塚公演では、思い入れのある『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』のルイーズのイメージで自分自身もワインレッドカラーが好きなことから大人っぽい感じのブーケに。東京公演のは、『1789―バスティーユの恋人たち―』のマリー・アントワネットからピンクのバラを、秋に咲く桜という意味で『龍の宮物語』の桜蓼(さくらたで)っぽいお花を入れつつ、本名の“みほ”って感じかな。外の世界へ羽ばたきたいという思いから、羽根も入れました。天使も大好きなんです。

こちらは『1789』東京公演大千秋楽のブーケ。(有沙さんインスタグラムより)
――宝塚と東京でガラッとイメージを変えたんですね。

自分が本当に好きなもの、好きなこと、やりたいことにこだわる。それをしていると自分の心が幸せなんです。ネガティブな気持ちだったり、「まぁいいか」という妥協をしていると、ちょっといやな気持ちになってきちゃうんですよね。それがわかったのも、自分を見つめるようになったからかも。

――美も、自分と向き合って追求されていますか?

そうですね。私にはどんなことが必要かと考えたら、マッサージできちんと流すことなんです。冷えやすくてむくみやすいのが悩みで、在団中はかなり悩まされました。そこで、1日の疲れを流してリセットすることを意識するようになったんです。朝起きたときにスッキリしていると「よし、今日も一日頑張ろう」という気持ちになれますが、疲れが残っていると一日のスタート地点がマイナスなんですよね。

――ご自身でマッサージをするときは手でやるんですか?

エステにも導入されている機器のホームケア用「イーポレーション コンプリート」を使っています。
Miho’s Photo
「高額だったのですが、やっぱり体が資本ですし、ケガにもつながるからちゃんと効果を感じられるものがいいなと思い切って。フェイシャルからボディまで使える本格的なもので、これを使うとくすみがなくなって透明感が出る感じです」(有沙さん)
衣装が重いと変に力が入ってしまい、無理に何かをすると痛めちゃうんですよね。体の補正もするため、コルセットで腰や背中に疲れがたまったり。そうすると肺呼吸みたいに浅くなって歌がみなさんに伝わらなくなるんです。ショーの振りでも左右違うことが多いから、お稽古を含めて4〜5カ月やっていると骨格がゆがんでくるんですよ。公演が続く(休演日の間の)1週間はコンディションをキープしなければなりませんが、セルフケアをしていた1週間と怠っていた1週間では土日の体のもちが全然違います。

――とはいえ、完全なセルフケアだけではコンディションを維持するのはむずかしそうですね。

はい。休演日や1回公演の日などにメンテナンスしています。お客さまにちゃんと伝わって自分が満足できる舞台を務めるためにも、プロの手を借りてきちんとケアをすることは必須です。だからマッサージやエステに行くことは欠かせないです。

――一日の疲れをためないということは、お風呂タイムも大事にされていますか?

大好きです。お風呂での夜のケアは大事ですね。私は役に没頭すると、気で太っちゃうタイプ。気をため込まず切り離すために、神社の塩などをお風呂に入れて清めることも。地元の二見興玉神社の「無垢塩草」という、清められた海藻を干した御霊草を浴槽に入れると本当にスッキリ、まっすぐ、汚れがなくなったような気がします。
Miho’s Photo
「そのまま浴槽へ。1回だけだともったいないから何度か使うこともできると思いますが、でも基本はお清めで1回かな。パサーッと全部が落ちた気分になれるから、真っ白な初心に戻りたい勝負の前日に使うことが多いです。こちら300円なんですよ。お風呂に入れるだけでなく、お守りとして持ち歩くのもいいみたい。おみやげにもおすすめ」(有沙さん)
神社の話をすると身構えられてしまうこともあるのですが、私が興味を持ったのはコロナがきっかけです。それまで自分と向き合うことをしなかったし、時間もとれなくてできなかった。強制的に何もできない時間ができ、「私は何をしたいんだろう」「何をしているときが楽しいんだろう」と考え、食のこと、体のこと、そして神社をめぐったり景色のいい所に行ったりすると心地がいいことに気づきました。そしたら舞台で出るものも変わった気がしたんです。なんだか、役に対してまっすぐの感覚になれたというか。『ロミオとジュリエット』の乳母のころですね。私は一人じゃなくて、照明や衣装やセットなど舞台を作っているいろんなものを含めて自分がいて、お客さまもいる。そう考えることができるようになり、なんだかちょっと無敵になった気がしました(笑)。

――素敵な感覚ですね。乳母は本当に無敵だったと思います。これを入れると体がリセットされる感じなんですか? 

そうですね。夜に清められて、翌朝起きたときに「今日はどんな感覚が生まれるだろう」って前向きになる感じ。

――お風呂自体の温度や長さはいかがですか?

気持ちがふっとゆるむ副交感神経を優位にするためには、熱すぎない40℃くらいのお湯がいいと聞き、それで10分くらい。ぬるいお湯に長く入っていることや熱いお湯にザッと入るのが少し体に負担で。季節によって変わりますが、だいたいそのくらいの温度です。

最近いただいていいなと思ったのが、アユーラの「薬用ハーバルホットスパ」。しっかり汗が出てデトックスされ、疲労回復します。寒くなってくるこれからの季節におすすめです。
Miho’s Favorite
発汗や代謝を促し、一日の疲れやこり、冷えを改善する生薬成分を配合。お湯の中で揉むと、生薬成分がじわじわ溶け出す。湯上がり後もポカポカの温浴効果が持続。
アユーラ 薬用ハーバルホットスパ [医薬部外品] 1回分 ¥385/アユーラ 0120-090-030
お風呂って集中できるところでもあるんですよね。リビングだとだらだらしちゃうから、セリフとか重要なものを覚えるのにはお風呂。台本は持っていけないから、スマホで写真を撮ってお風呂に持ち込みます。そういうときはけっこう長風呂になっちゃうんですけどね。なんででしょうね、お風呂は邪念がないからかな。

撮影/馬場わかな 本人提供 ミルボン提供 MTG提供 文/淡路裕子

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