読者9名で結成された「おなか元気部」。毎回、顧問の指令を受けて、家族の健康のためにおなかにイイコトを学んで実行します!
便秘がちな部員が多いようだな〜。それじゃあ今回は、おなかにイイ食べ物にくわしい、管理栄養士・浜本千恵先生に、腸内環境をよくする食事のコツを教わってきなさい!
女子栄養大学卒業後、食品会社で商品開発に10年携わった後、独立。女性誌や料理雑誌へレシピ提案を行うほか、メタボ予防や美肌、介護予防などをテーマにした講演、栄養指導を行うなど幅広く活躍中。
辻部員 ごぼうなど、繊維質の多い野菜をたくさん食べるようにしているんですが、かえって便が硬くなってしまう気がして……。
浜本先生 それは、食物繊維に対して、ちょっとした誤解がありますね。食物繊維には、水溶性と不溶性があり、不溶性には、便のかさを増す働きがあります。いっぽう、水溶性は、ふっくらやわらかい便にする働きがあるんです。どちらも必要ですが、辻さんのように不溶性ばかりとってしまっている人が多いようです。
長嶺部員 便秘でない場合もとったほうがいいんですか?
浜本先生 もちろん! 腸内にたまったコレステロールや糖を抱え込んで体外に排出してくれる働きもあります。つまり、腸をきれいにしてくれるんですね。
向坊部員 水溶性食物繊維はどんな食材に含まれていますか?
浜本先生 たとえば、海草やオクラ、納豆など。ネバネバヌルヌルしているのが特徴です。食べるときは、よくかんで、いっしょに水分をとってください。食物繊維が細かくなって水に溶け、ゲル状になります。ゲル状であることが、効果を発揮するために重要なんです。水溶性食物繊維たっぷりの常備菜を下でご紹介しますね。
向坊部員 モロヘイヤとオレンジの組み合わせって、新鮮!
浜本先生 かんきつ類に含まれるビタミンCは、腸に大切な乳酸菌のえさになるんです。また、油を加えるのもポイント!
長嶺部員 どうしてですか?
浜本先生 油は、便が腸内をスムーズに通過できるようにしてくれます。また、ビタミンの吸収率をアップさせるんですよ。さあ、ぜひ味見してみてください!
部員3人 いただきま~す♪
撮影/Hiro イラスト/ヒツダ キヨミ ヘア&メイク/サユリ(nude.)
取材・文/小澤理奈(レ・キャトル)