読者9名で結成された「おなか元気部」。毎回、顧問の指令を受けて、家族の健康のためにおなかにイイコトを学んで実行します!
研究所訪問パート1では、上気道感染症と「乳酸菌 シロタ株」との関わりについて教わったな! 今回もヤクルト中央研究所の久代 明研究員に、腸で良い働きをする「乳酸菌 シロタ株」について教わってきなさ~い!
ヤクルト中央研究所主席研究員。腸内の微生物について研究を行っている。
長嶺部員 乳酸菌 シロタ株」は、おなかの中でどんな働きをするんですか?
久代先生 「乳酸菌 シロタ株」には、腸内環境を整える働きがあるのはもうご存じですよね? 良い状態の腸内は弱酸性ですが、中性やアルカリ性に傾くと、有害な菌や病原菌などが増殖し、毒素が増えやすい環境になってしまいます。「乳酸菌 シロタ株」は、糖を分解して乳酸をつくり、腸内を弱酸性に保つことで、有害な菌の増殖を防いでくれるんです。また、カゼなどで抗生物質をのんだとき、おなかの中の有害な菌だけでなく有用な菌も殺してしまうため、下痢を起こしやすくなりますが、それを防ぐ働きもあります。乳酸菌は摂り入れてから1週間ほどしか腸内にとどまることができないので、毎日の摂取を習慣づけましょう!
向坊部員 子どもたちも大好きな「ヤクルト」なら、家族みんなで「乳酸菌 シロタ株」を毎日摂れそう! おいしく飲んでおなかの調子を保てるなんてうれしいです。
ヤクルト中央研究所。創設当初のテーマ「予防医学」「健腸長寿」を現代に継承。人間が本来持っている免疫力や、腸内環境を整えて健康に寄与させるための乳酸菌の研究、商品開発が日々行われています。
腸には小腸と大腸があります。7mもの長さがある小腸には食べたものから栄養素を吸収する働きが、大腸には水分を吸収し、残った食物のカスを体の外へ排泄する働き
があります。健康な体づくりに必要な栄養素を吸収する腸がしっかり働いていると、全身の調子も良好に! 逆に腸の調子が鈍っていると、乾燥やハリつや不足といった肌トラブルや、高齢者の場合は腸閉塞などの病気を引き起こすリスクが高まることも。だからおなかを良い状態に保つことが大切なんですね。
おなかの中の有害な菌は、生活習慣の乱れや抗生物質の服用など、ちょっとしたことが原因で増え、体に悪影響を及ぼします。「乳酸菌 シロタ株」には、そんな有害な菌を減少させる働きがあります。実際に、「乳酸菌 シロタ株」と大腸菌をいっしょに培養する実験を行ったところ、時間経過とともに、大腸菌が減少するという結果に! このように、生きたまま腸までとどき、腸内細菌のバランスを整えてくれる「乳酸菌 シロタ株」ですが、摂取から早い人で1週間ほどしか腸内にとどまっていることができません。毎日の摂取を習慣づけるのが、腸を健やかに保つヒケツです。
わが家の子どもたちは「ヤクルト」が大好きで、一日に何本も飲みたがるのですが、「乳酸菌 シロタ株」をたくさん摂っても大丈夫ですか?
「ヤクルト」は食品なので、一度にたくさん飲んでも問題ありませんが、小さいお子さんの場合は、食事からの栄養素も大切です。ですから、お食事に影響を与えない程度が望ましいですね。
「ヤクルト」は朝、昼、夜の
いつ飲むのがオススメですか?
いつ飲んでも大丈夫ですが、一日のスタートを切る朝に飲む人が多いようですね。毎日摂ることが大切なので、自分が続けやすい、毎日決まった時間に飲む習慣をつけると、飲み忘れも防げるのでオススメです。
撮影/Hiro
ヘア&メイク/伊藤佳奈(Bliss)
イラスト/ヒツダ キヨミ
取材・文/出口菜津実(レ・キャトル)