読者9名で結成された「おなか元気部」。毎回、顧問の指令を受けて、家族の健康のためにおなかにイイコトを学んで実行します!
薬膳カフェが人気だったり、今、「薬膳」が注目されているようだ。ということで、国際薬膳師の植木もも子先生に、「薬膳」の効能と、手軽に作れる薬膳デザートを教わってきなさ~い!
国際薬膳師、国際中医師、管理栄養士、料理研究家。「おいしく楽しく健康に」をモットーに、日常に取り入れやすい薬膳を提案。雑誌や書籍で活躍するほか、料理教室や中医薬学院の講師なども務める。著書に『薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』(西東社)など多数。
大槻部員 薬膳ってハードルが高いイメージです……。
植木先生 そんなことはないですよ。どんな食材にも体によい性質や効能があります。それを知って、今の自分の体調に合わせれば、薬膳なんです。
辻部員 今、夏バテぎみで、おなかの調子もイマイチで……。
向坊部員 私は、肌の状態も……。
植木先生 夏は食生活が乱れ、体に熱がこもって水分が失われ、腸の働きが弱りがち。そうすると、肌トラブルも表れます。強い日ざしも手伝って、この季節はダメージも大きいですよね。そこでおすすめなのが、水溶性食物繊維と植物性コラーゲンが豊富な白きくらげ、体の余分な熱を取る梨。また、ストレスは、腸のぜん動運動を鈍くするので、香りのよいみかんの皮でリフレッシュ! 果肉は、美肌に欠かせないビタミンCも豊富です。適度な油分で、便通をスムーズにする黒ごまもいいですね。さっそく、薬膳デザートを作りましょう!
薬膳デザート作りを手伝いながら、真剣な表情で作り方のポイントや食材の持つ効能についてお話をうかがう部員たち。でき上がって、試食するときは、はじけるような笑顔に!
料理・熱量計算/植木もも子 撮影/Hiro ヘア&メイク/伊藤佳奈(Bliss)
イラスト/ヒツダ キヨミ 取材・文/小澤理奈(レ・キャトル)