寒い日は、グツグツ煮えるお鍋を囲んで、家族だんらんしたいですよね。
昔から日本各地で愛されてきた鍋料理は、郷土の味が楽しめる冬のごちそう。
スープや具の組み合わせは、その土地ならではのものがあり、なんともバラエティ豊か!
みなさんのおうちでは、どんなお鍋が定番ですか?
日本全国、代表的なものをいくつか見ていきましょう。
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お鍋にせんべい? 青森県のユニークメニュー
〈南部せんべい〉という地元のせんべいを入れる独特なお鍋。じつは江戸時代から食べられてきた歴史ある料理なんです。煮込むほどに肉や野菜のうまみをたっぷり吸って、くったりしてくるおせんべいがGOOD♪
ちくわみたい? お米でできた秋田の名物、きりたんぽ
炊いたご飯をすりつぶして、棒に巻き付けた「きりたんぽ」。しょうゆ味の鶏ガラスープに、鶏肉と鶏のレバー、卵のようなキンカン(卵巣)も。せりは葉といっしょに根っこも入れますよ。
兵庫の「ぼたん鍋」に入っているのは何の肉?
明治時代に食べられるようになったいのししの鍋。真っ赤ないのししの肉を、ぼたんの花のようにお皿にきれいに盛ることから、ぼたん鍋と呼ばれるように。いのししの狩猟が解禁されている冬だけの味です。
鶏のスープが大活躍! 福岡の水炊き
ぶつ切りの骨つき鶏肉を長時間煮込んで作る、白くにごった鶏スープが特徴の〈水炊き〉。野菜や豆腐を加え、ポン酢でさっぱりいただきます。汁を多めにすれば、スープストックにしたり、翌日に卵雑炊にしたり……。一石三鳥で大助かり!
源平鍋は、あの合戦が由来……?
そして、お待たせしました! 源平鍋とは、平安時代の源平合戦の舞台となった、香川県に伝わる鍋料理。源氏の白旗と平家の赤旗に見立てた大根とにんじんが入っているのが特徴です。瀬戸内海の渦を表現したなると巻きも欠かせません。そんな歴史や土地にまつわる話をしながら食べると、食卓がより楽しくなること間違いなし。締めはさぬきうどんをぜひ!
まだまだ、全国にはいろいろな鍋料理がいっぱい!
まずは調べてみて、気になるお鍋を親子で作ってみたら、おいしくて楽しいひとときに。
味わうことも、その土地のことを知るきっかけになりますよ。
日本各地の鍋料理、たくさん食べ比べてみたいですね。
(「こどもオレンジページNo.2」より)
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