2022.09.14

土地ごとの海や山の恵みをめしあがれ!  日本のご当地おにぎり

新米がおいしい季節の到来! つやつや、ぴかぴかのお米で作る、おにぎりのおいしさも格別です。日本各地には、その土地の海や山の名物を使った「ご当地おにぎり」がた~くさん。訪れたらぜひ食べたい、ご自慢の味です。いくつか紹介してみましょう!

香ばしさがたまらない! 北海道のコーンバターおにぎり



北海道からは、とうもろこしを炊き込んでバターとしょうゆを塗って焼いた「コーンバターおにぎり」が登場! 名産品のとうもろこしをたっぷり入れて、しょうゆを塗って、これまた名産のバターをのせてこんがりと焼きます。北海道や東北など、寒さが厳しい地域では、冷たくなったおにぎりを、焼いて温めて食べることも多いそう。そのため、網にのせやすい平らな円盤状のおにぎりが好まれます。

昆布を巻いた富山県のとろろ昆布おにぎり




富山県でよく食べられているのは、薄く削った「とろろ昆布」を巻いたおにぎり。のりではなく、昆布なんですね! 富山県は昆布がほとんどとれないにもかかわらず、昆布の消費量は日本一! これは江戸時代に「北前船」によって北海道の良質な昆布がたくさんもたらされたから。ふわっと磯の香りが口の中に広がって、とろりと溶ける昆布が絶妙のおいしさです。

両手でぎゅっと握る、千葉県の「ごんじゅう」おにぎり



千葉県の不思議な名前のおにぎり「ごんじゅう」は、両手の指、「5(ご)」と「5(ご)」で「(ごん)じゅう」でしっかりと握るのがその名の由来。お祭りの際に神輿の担ぎ手に振る舞われるおにぎりなので、豚肉や油揚げを甘辛く煮て入れたスタミナ系です。

目をむくほどにおいしい「めはりずし」



「めはりずし」和歌山県の郷土料理のひとつ。大きなおにぎりを高菜の塩漬けで包みます。名前の由来はあまりの大きさに、食べるときに目を見開いてしまうからとも、そのおいしさに目を見開くからともいわれます。ぴっちり目張りをするように高菜を巻くからという説も。ご飯はすし飯でも、白むすびでも。


瀬戸内の鯛を炊き込む愛媛県の「鯛めしおにぎり」





愛媛県には2種類の「鯛めし」があります。刺身をしょうゆや卵の黄身などに漬け込んでご飯にのせるタイプと、鯛を炊き込みご飯にしたタイプで、炊き込みご飯はおにぎりとしても親しまれています。鯛のうまみがたっぷりしみたご飯、たまりません!

想像するだけでもおなかがすいてきませんか? 懐かしいふるさとの味や、新しい味と出合えたでしょうか? 「こんな感じかな?」と、想像しながら作ってみるのも楽しいですね♪

『こどもオレンジページNo.4』より

監修/青木ゆりこ(e-food.jp) イラスト/やまぐち かおり 文/中村 円

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