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2025.07.25

子どもの好き嫌い、どうしたらいい? 和田明日香さんちの楽しい食卓にヒントあり

子育ての経験から生まれたレシピの数々が、作くりやすくておいしいと評判の和田明日香さん。中学生の長女と長男、小学生の次女が小さいころは、それぞれの好き嫌いに合わせて献立を考える苦労に悩んだ時期もあったそう。いったいどんなアイディアで乗り切ったのか、前編・後編の2回に分けてたっぷりお話をうかがいました。

好き嫌いから生まれた簡単でおいしい作り分けメニュー

料理家として忙しく働きながら、多くのお母さんやお父さんと同じように、朝晩のごはんやお弁当作づくりに奮闘中の明日香さん

「子どもたちが小さいころは、食べる量が少ない、好き嫌いがあるなど、私もさまざまな悩みを経験しました。なかでも、魚介類が苦手な長男と、肉が苦手な次女の両方がおいしいと言いってくれる献立を考えるのが大変で……」

「試行錯誤しているうちに、手間をかけずにおいしく作り分けるワザをいくつも発見しました。たとえば、同じフライパンで肉と魚をいっぺんに照り焼きにする〈魚肉照り焼やき〉や、とんカツの日は同じころもで豚肉もえびも揚げる〈揚げもの二刀流〉などは、わが家の定番メニューになっています」

明日香さんの作り分けテクを拝見!

魚と肉のダブルグラタン

ピザのハーフ&ハーフの発想で、大きなグラタン皿の半分は肉、もう半分は魚の具材を。「やはり家族で同じものを食べるほうが楽しいし、作るほうもラク」。苦手なものを食べていることを意識せずおいしく食べられるし、肉も魚も好きな人にとっては一皿で二度おいしい!

好き嫌いの克服よりも、食べる楽しみを大切にしています

苦手なものを食べてもらいたいときに明日香さんがよくするというのが、「まだ食べちゃだめ作戦」。「できたての料理をまだ食べちゃだめって言われると、苦手なものでも食べたくなるみたいで。こっそり食べてくれてたら作戦成功です」。

つまみ食いの現場を見つけたら、「あーっ!」と驚かすのもお約束。「そのときの三者三様のリアクションを見るのも楽しくて。こういう小さなコミュニケーションの先に、食べる楽しみが生まれるんだなって思います。だから、好き嫌いが克服できたかどうかより、楽しく食べられているか、ということを大切にしています」。

絵本がヒントに!「はらぺこあおむしサラダ」

子どもたちが小さいころ、絵本『はらぺこあおむし』をヒントに思いついたのがこのサラダ。「子どもたちと『はらぺこあおむし』の歌を歌いながら、レタスや季節のフルーツ、チーズ、わけぎ、のりなど家にある具材を入れて、シンプルに塩、こしょう、オリーブオイルで完成。歌の力でもりもり食べてくれました」。

後編記事では、明日香さんご自身のおうちごはんの記憶や、食育やお手伝いなどについてお話をうかがいます。

そして発売中のMOOK『こどもオレンジページNo.8』では、そのほかのお話やレシピも掲載しています。ぜひ書店やWEBでチェックして♪


◇和田明日香(わだあすか)さん
料理家、食育インストラクター。東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。まったく料理ができなかった自身の経験を生かし、生活に寄り添った手軽でおいしい料理が人気を集める。テレビや雑誌などメディアでのレシピ紹介、料理企画を通した企業とのコラボレーションなど、料理家としての仕事を中心に、〈食育〉や〈家族のコミュニケーション〉をテーマにした全国各地での講演会やイベント出演、コラム執筆、ラジオパーソナリティなど幅広く活動中。


後編:子どもが自然と食べることが好きになる!和田明日香さんが考えるたのしいごはんとは?

撮影/須藤敬一 料理/和田明日香 調理アシスタント・スタイリング(食器)/都留沙矢香  スタイリング(衣装)/冨澤結希乃 ヘア&メイク/東川綾子 取材・文/池田 泉

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