今、ニューヨークで話題の日本料理店「ブラッシュストローク」。辻調理師専門学校と米国で活躍するフレンチシェフのデイヴィット・ブーレイ氏がプロデュースを手がけ、2011年にオープンしました。ニューヨークの和食レストランはカジュアルなスタイルが主流でしたが、ブラッシュストロークは野菜の炊き合わせや茶碗蒸し、お造りなど、懐石料理をはじめとする本格的な和食メニューを提供するのが特徴です。熟練の職人が腕を振るう料理は高い評価を受け、開店から半年で『ミシュラン』の一つ星を獲得。『ニューヨークタイムズ』紙にも大きく取り上げられ、ビジネスマンや家族連れでにぎわっています。
こうした人気の理由のひとつは、地元の人たちになじみのある現地の食材を使っていること。たとえば茶碗蒸しにトリュフを加えたり、トマトからうまみを抽出した「トマトウォーター」をだしの代わりに使うといったように、和食の技法を守りながら、現地の人の好みを反映したメニューの開発を続けています。