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NYで支持される和食の文化の秘密

『ミシュラン』一つ星の日本料理店
今、ニューヨークで話題の日本料理店「ブラッシュストローク」。辻調理師専門学校と米国で活躍するフレンチシェフのデイヴィット・ブーレイ氏がプロデュースを手がけ、2011年にオープンしました。ニューヨークの和食レストランはカジュアルなスタイルが主流でしたが、ブラッシュストロークは野菜の炊き合わせや茶碗蒸し、お造りなど、懐石料理をはじめとする本格的な和食メニューを提供するのが特徴です。熟練の職人が腕を振るう料理は高い評価を受け、開店から半年で『ミシュラン』の一つ星を獲得。『ニューヨークタイムズ』紙にも大きく取り上げられ、ビジネスマンや家族連れでにぎわっています。
こうした人気の理由のひとつは、地元の人たちになじみのある現地の食材を使っていること。たとえば茶碗蒸しにトリュフを加えたり、トマトからうまみを抽出した「トマトウォーター」をだしの代わりに使うといったように、和食の技法を守りながら、現地の人の好みを反映したメニューの開発を続けています。


「箸置き」や「弁当」の文化も紹介さらに、料理だけではなく和食の文化を伝えることも重視しています。店で使用している木や陶磁器、竹製の和食器、とくに「箸置き」はニューヨーカーにとって珍しいもので、初めは驚かれたのだそう。また、日本で古くから親しまれている弁当も「Bento Box」としてテイクアウトのメニューに加わりました。松花堂弁当など季節の食材を詰め合わせた弁当が人気を集めています。

しょうゆは、日本だけではなく100カ国以上で愛用されています。海外に7カ所の生産拠点を持つキッコーマンは、1957年にサンフランシスコで本格的な販売をスタート。現地でステーキなどの肉料理や炒めもののソースとして使われるようになり、今ではアメリカの半数近い家庭がしょうゆを常備しているといわれています。


和食に欠かせない調味料「しょうゆ」の力とは?>>
取材・文/安井まさこ イラスト/いわしま ちあき