無形文化遺産に登録され、注目が集まっている「和食」。日本貿易振興機構(ジェトロ)がジャカルタやバンコクなど新興国6都市で「好きな外国料理」に関するアンケートを行ったところ、日本料理が38・4%で1位という結果が出ました(右表参照)。また、ジェトロがアメリカやフランスなど日本からの農林水産物・食品輸出の上位7カ国で行ったアンケートでも日本料理が1位となり、今世界中で「和食」の人気が高まっています。
日本料理が好きな理由としてトップに挙がったのが「味のよさ」。しょうゆ、本みりんなどの調味料やだしを使った深い味わいが世界中で広く受け入れられています。また、旬の野菜や魚を使い、脂肪が少ないといったヘルシーなイメージも人気のカギ。今回の調査を行った都市では共通して「健康に配慮している点」を高く評価しています。
和食の代表的なメニューといえば、「すし・刺し身」。海外でも圧倒的な人気を誇り、「好きな日本料理」として6都市すべてで1位に選ばれています※ 。続いて人気が高かったのが2位の「天ぷら」と3位の「焼きとり」。
海外の国々では和食レストランが増えていて、これらのメニューが身近な外食として定着しているのだそう。
このほかにも、各国で独自の人気メニューがあります。たとえば、カレー好きのインド人が多く住んでいるアラブ首長国連邦のドバイではカレーライス。「タイスキ」と呼ばれるタイ式の鍋料理があるバンコクではすき焼きやしゃぶしゃぶ。また、麺の食文化が古くから根づいているジャカルタではラーメンがブームとなっています。