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Lesson34 定番にしたい 豚肉のおかず
コウさんも大好きな豚肉。「待ってました! やっと豚バラ肉のレッスンですね!」といつにも増して気合充分。今回は定番メニューとしてぜひ覚えておきたい、人気おかずナンバー1の「角煮」と、韓国式にいただく「ゆで豚」の2品をご紹介します。
豚バラ肉の一番人気といえばこれ。煮卵も絶品ですよ! 豚の角煮

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豚の角煮が苦手っていう人は、少ないと思います。豚肉料理の王様っていってもいいですよね~。僕も大好きです。誰もが好きな角煮だけど、問題は調理時間がすごくかかってしまうってこと。これはある程度は仕方がないことなんですよね。なぜなら豚のブロック肉は、煮れば煮るほど、トロトロにやわらかくなる性質を持っているからです。僕のレシピは最低限の煮時間で柔らかくなるように、下ゆでしてからいったん焼きつけます。そうすることで余分な脂とアクが抜け、うまみを閉じ込め、ジューシーな仕上がりになるんですよ。焼酎を加えて煮ると、豚の臭みを取ることができると同時に、お肉が柔らかくなる助けをしてくれるので、あればぜひ使ってみてくださいね。そんでこの角煮は、だし汁を使わない代わりに、煮汁にそのまま削り節を入れちゃいます。うまみも香りもよくなるんですよ。
ココがポイント!
だし汁を使わない代わりに、煮汁にそのまま削り節を入れると、うまみも香りもよくなります。肉にからんだ削り節もおいしい!


 
韓国の定番豚料理はゆで豚。味つけした野菜を巻いて食べて。ゆで豚の葉っぱ包み

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日本の豚肉料理の王様が豚の角煮なら、韓国の豚肉料理の王様は、この「ゆで豚」ですね。ゆで豚は、たくさんの野菜と一緒に食べるってのが、最大の特徴。コチュジャンベースのたれをねぎ、みょうがなどのシャキシャキ野菜にからめて一緒に食べるので、とてもさっぱりします。豚の脂身が苦手~な方も、たくさん食べられる料理ですね。その反対に、野菜嫌いな方も豚と一緒に食べると、不思議とたくさん食べられるのもうれしい! 
豚肉をゆでるときは、ペーパータオルでふたをしてゆでると、アクを勝手に取ってくれるのと、お肉の表面がパサつかず、ジューシーな仕上がりになるので、おすすめです。
ココがポイント!
ねぎの青い部分、しょうがの皮、塩、酒を加えた水からゆでると、臭みなく、ジューシーなゆで豚に仕上がります。


料理のココロ …「豚バラ肉はダイエットの大敵!?」です。

韓国でお肉といえば、それは豚肉のこと。学生が友達同士で「焼き肉食いに行こうぜ!」と言うのは、「豚の焼き肉」のことなんですよ。学生に限らず、子どもから大人まで、広く愛されているお肉です。

豚肉の栄養価が高いのは、ご存知のとおり。特に疲労回復効果の高いビタミンB1が豊富に含まれていて、加熱しても壊れにくく、吸収率も高い。しかも安いとくれば、いうことなしです。 手軽に調理しやすいのもうれしいポイント。強火でカリッと焼いても、煮込んでも、蒸しても、ゆでてもおいしいんですよね~。

そういえば、豚バラが好き~っていう女の子が増えてきたように思えます。「豚バラ肉は脂身が多くて、ダイエットの大敵」よりも、「豚バラ肉はおいしくて栄養価が高い」っていうことが浸透していってるからじゃないかな。
 

料理/ コウケンテツ 撮影/松本祥孝(ゆで豚の葉っぱ包みの写真) スタイリング/ 諸橋昌子

次回の更新は5月13日(火)予定です。