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コウケンテツのわがままレシピ拡大版 いつでも!料理教室
Lesson9 から揚げをもっとおいしく!
「大・大・大好きなから揚げだからこそ上手に作りた~い」とリクエスト。すると「待ってました!」とばかりに、ご自慢の鶏のから揚げ&豚肉のから揚げを教えてくれました。カリッとジューシーに仕上げるコツは、から揚げ好き必見。毎日のおかずに役立つこと間違いなしです!
さっぱりとしたタルタルソースは、ゆで卵を使わないから簡単! 鶏のから揚げタルタルソース

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元祖日本の国民食(笑)、から揚げです。僕にとってから揚げとはまさに宇宙のような存在(笑)。んなおおげさな……。いやいや、そんなこたぁない。宇宙の構造について、これが正しい! という明確な答えや確証はないのと同じ。から揚げもしかり。これが正しいから揚げの揚げ方! なるものの回答に、未だたどり着けずにいます。奥が深いですよ。ホンマに。
なので、今回紹介する揚げ方は、数あるうちのひとつの方法にすぎません。でもなかなかウマイです。キーワードは「皮」。皮ってのは大事な部分で、こいつがから揚げのカリッとした食感の正体です。揚げるときは皮を広げて身を包むように揚げてください。そうすることで、かなりカリカリ度がUPしますよ。
ココがポイント!
揚げるときは鶏の皮を広げて身を包み、皮目を下にして油に入れ(ムービーでチェック!)、ときどき返しながら揚げるとカリッと仕上がります。


 
香りのいい簡単ねぎソースが、なかなかええ味わいです。豚肉のから揚げ ねぎソース

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から揚げ第2弾! お次は豚肉でいきます。しかも薄切り肉でいきます。えぇ~、薄切り肉でから揚げ~っ!? 信じられないという方にこそ、ぜひ薄切り肉を使っていただきたい。薄切り肉アピールポイントその1、火通りが早い。その2、包丁入らず(一口大に切らなくてもよい)。ってことはクイックに揚げることができるんですね。
最大のポイントは、お肉を指でつまんで形をまとめるところ。こうすることでボリューム感が出るし、肉汁を中に閉じ込めることもできて、薄切り肉でもジューシーに。そんでつまみながら最後に粉をまぶし、次々と揚げていきます。それで外側がカリカリになるのです。ねぎソースとの相性は絶妙っすよ。
ココがポイント!
揚げる直前に、豚肉を指でキュッとつまみながら片栗粉をまぶし、油の中へ次々と入れます。カリッと揚がるうえに、ボリューム感も出ます。


料理のココロ …「鶏のから揚げ。コウさんの秘策って?」です。

ムムッ! 秘策かぁ。とっておきの秘策ってのは難しいけど、鶏のから揚げのちょいとしたコツを。下味を漬け込む時間はとても大事。みなさんはどのくらい漬け込んでおきますか? 僕はだいたい10~20分くらいかな。10分以下だと、味が中までしみ込みにくいし、20分以上だと下味の塩分によって、お肉の水分を出すぎてしまいます。そうすると仕上がりがパサつく原因にもなるんですよね。だから10~20分って時間を目安にしておいてくださいな。あとはから揚げを油の中で返す際、空気にふれさせながら返してください。そうすることでカリッと揚げることができますので。漬け時間のこと。から揚げに深呼吸をさせること。この2点をふまえてチャレンジしてみてくださいね!
 

料理/ コウケンテツ 撮影/松本祥孝(豚肉のから揚げの写真) スタイリング/ 諸橋昌子

次回の更新は4月3日(火)予定です。