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コウケンテツのわがままレシピ拡大版 いつでも!料理教室
Lesson8 夢の洋食屋さんメニュー
「もしも洋食屋さんを開いたら、どんなメニューを作ります?」。あれこれ悩んだ末にコウさんが選んだのがこの2つ。「一つは肉汁勝負のメンチカツ。ときたら、もう一つは女の子も喜びそうなミートボールかな~」。今回は、みんなの大好きなひき肉料理の登場です!
決め手はこま切れ肉をたたいて使うこと。ジューシーさがハンパじゃない! 粗びきメンチカツ

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まずはメンチカツです。正しい発音はミンチなのになんで「メンチ」なのでしょうか? 僕が思うに、ある日洒落た洋食屋で、常連客がこれまた洒落て、aとeの中間の発音で注文したのが始まりだと思います。「マスター、メァンチカツ」それ以来そのお店のメニュー表にはミンチカツ改め「メンチカツ」の表記になったとさ……。
さてさて、コウケンテツ流のメァンチカツは、こま切れ肉をたたいて使うのがポイント。食感がグンとよくなるのと、ジューシーさがハンパじゃないです。「ぜひあなたも肉汁の海で溺れてください!」(担当:T沢氏談)
ココがポイント!
豚肉は粗く刻んでから2本の包丁でかるく粘りが出るまでたたきます(ムービーでチェック!)。しっかりとした肉の食感が味わえて、ジューシーに!


 
洋食屋さんにありそうでなかった一品。ご飯にもお酒にも合いますよ~。ミートボールのクリームソース

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ミートボール。なぜ人はこんなにこの料理に魅せられるのでしょうか?? 最近ある結論にたどり着きました。それは「まあるい」から。人はまあるいものに、魅せられてきたのです。ユングがその著「空飛ぶ円盤」で、マンダラなどを引き合いに出しながら、人とは本質的に円(まあるいもの)を求めるような存在であることを論じています。たしか……。さてくだらないゴタクはさておき、大事なのはクリームソース作り。
温めた牛乳に小麦粉とバターを混ぜたものを溶かすだけ。めちゃ簡単! パスタなどにも応用できるので、ぜひ試してみてね!
ココがポイント!
たねに小麦粉をまぶして焼くと、肉のうまみを閉じ込めることができます。表面もカリッとなり、形もくずれずきれいに焼き上がります。


料理のココロ …「男にとって洋食ってこんなもの」です。

洋食……。この響きだけでそそられる。男とはそういう生きもんです。子どもの頃、洋食屋さんやファミレスに連れて行ってもらって、メニューに載ってるもの一気に全部食べたい!って思ってても無理な話。よし、大人になったらいつか実現してやる……。そして大人になった今。ハンバーグとエビフライとスパゲティは、いっぺんには食べられへんがなこれ。でも洋食メニューに対する熱い想いはなんら変わるものではございません。洋食とは、幼き日々の夢と大人なったときの現実。人の(特に男の)メンタルな部分の内的成長に欠かせない要素なのではないでしょうか。なんちって。
 

料理/ コウケンテツ 撮影/松本祥孝(ミートボールのクリームソースの写真) スタイリング/ 諸橋昌子

次回の更新は3月20日(火)予定です。