この連載では、私の子ども時代の思い出の味や、2人の子どもたちがお気に入りの料理など、〈こども飯〉というテーマで漫画エッセイをお届けしています。
今回は、小学校の給食での懐かしいエピソードです。
子どものころ苦手だったものって、今はほとんど食べられるようになっていて、なますもそのうちのひとつです。
ナオトくんとは中学生になってからは一言も話さず、大人になってから地元を遠く離れた横浜駅で偶然見かけました。背がすごく伸びていて、「ナオトくんもいっぱい食べられるようになったんだな……」なんて思いました。話しかけたら良かった。ぎっしり詰まった私の好物ばっかりのお弁当。お母さんに私が何が好きか伝えてくれてたのかなぁ。ちょっと思い出すと照れちゃうなー。
うちの子達も給食が大好きなんですが、今は昔よりも厳しくなっていて他の子のを食べてあげたりはないそうです。代わりにおかわりバトルでクラスメイトに力の差を見せつけているらしく、私の子だなーと思うとともに「恥ずかしい、やめてくれ……」と思ったり(笑)。また懇談の時に給食の話が出るだろうと、今から覚悟しています。