生のぶどう1kgを天日干ししてできるカリフォルニア･レーズンは、わずか200g。
小さい粒には大自然の恵みがギュッと詰まっています。そのまま食べてもおいしいレーズンは、料理に使えば、手軽な調理で健康的な一品に。凝縮された甘みと香りでちょっとぜいたくなおいしさになります。
レーズンの約70％は果糖、ブドウ糖。砂糖のしょ糖より吸収されやすいため、効率のよいエネルギー源になります。アメリカでは、クイックエネルギー（即効性のあるエネルギー源）としてアスリートにも利用されています。また、保存性が高いため、緊急時用の常備食にも最適です。
「天日干し」されたカリフォルニア･レーズンには、体のさまざまな機能を調節するビタミンやミネラルがバランスよく含まれています。カリウムやマグネシウム、鉄、ホウ素などのミネラルは他の果物よりも豊富に含まれ、健康的な食生活に欠かせない微量栄養素が効率よくとれます。
レーズンは、ぶどうに由来する水溶性と不溶性両方の排便を促す食物繊維に加えて乾燥工程で生成するイヌリンと呼ばれる食物繊維を含みます。また、腸内環境を改善するフラクトオリゴ糖や酒石酸が含まれており、気になるコレステロールはゼロです。
エネルギー源として即効性があり、微量栄養素を効率よく摂れるので、手軽にそのまま朝食に、残業時の小腹がすいたとき、遅い時間の帰宅後につまむのもおすすめ。低脂肪でコレステロールはゼロのため、ビタミン類やミネラル類を健康的にとれます。
子どものおやつは三度の食事ではとりきれないエネルギーや栄養素を補う食事の一部。脳の唯一のエネルギー源となり、集中力や学習能力を高める効果があるブドウ糖を豊富に含むレーズンはおやつに最適。そのまま食べておいしく、かみごたえがあるので食べすぎを防ぐことができます。
たんぱく質、カルシウム、乳酸菌を含むヨーグルトにレーズンを加えると食物繊維がプラスされ、腸の働きが活発になり整腸作用がスムーズに働きます。
料理／本田祥子 撮影／松本祥孝 熱量・塩分計算／本城美智子 文／メディエイトKIRI