close

レシピ検索 レシピ検索
どうする?どうなる?老後の4K

母が認知症に。自分もなるかもと不安でたまりません。【ふかわりょうさんが解答/老後の4K】

2023.03.26

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/健康

将来、認知症になったらどうしようと不安です。

母親が70代後半から認知症を発症。家族で介護していますが、母の妄想や徘徊などを目の当たりにするたびに、「私も認知症になったらどうしよう」と考えてしまいます。子どもや家族に迷惑をかけてしまうのはもちろん、自分が自分でなくなってしまう恐怖とでもいうのでしょうか。認知症になったときに、果たして自分で気づくことができるのか……。老後のためにいろいろ準備をしても、認知症になってしまったら、その決断すらできなくなるのかなと思うと余計に不安になります。
(53歳・女性)

ふかわりょうさんの回答

予期できない不安は、いったん「ふた」をしたほうがベター。変化の多い毎日を送ることで、日常に刺激を。

ふきだし
お悩み回答者

ふかわりょうさん

認知症というのは、自分も含めて、だれもがなりうる可能性※1がありますから、不安になるのはしかたがないと思います。ただ、予期できない未来に対して、過剰に怖がりすぎるのも、それはそれでストレスがたまるのではないでしょうか。認知症というと、ネガティブな面ばかりが強調されがちですが、そもそも認知症になることが絶対的な不幸かというと、そうとも言い切れない部分もありますよね。

不安を抱えながら生活していくのは、すごくしんどいですから、不安を破棄することはできなくても、不安にいったん「ふた」をしておく。あるいは引き出しにしまう。シリアスに考えすぎたり、悲観しすぎないほうが、精神衛生上いい気がします。

話は変わりますが、僕はある時期、健康のために毎日決まったものを食べつづけるという生活を送っていたことがあったんです。ところがある人に、「毎日同じものを食べていると、認知症になりやすい」と言われて。なんでもテレビ番組に出演していた医師の見解らしく、科学的な根拠は定かではないのですが、僕はその言葉にハッとしたんです。日常に変化と刺激を与えないと、脳も退化してしまうかもしれないと。

毎日同じことの繰り返しの中で、不安を増大させるよりも、生活の中に少しでも変化を持たせて、「今」を充実させる。それが結果として認知症を予防してくれるかもしれない、くらいの心持ちでいたほうがいいと思います。

※1 キーワード:認知症の人の割合
厚生労働省の調査によると、日本における65歳以上の認知症の人数は、2020年の時点で約600万人にのぼり、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されている。

ふかわりょうさん
タレント。1974 年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学在学中にデビュー。現在「バラいろダンディ」(TOKYO MX)のMCや「ひるおび!」(TBS系)のコメンテーターを務めるほか、ミュージシャンとしても活躍。新刊『ひとりで生きると決めたんだ』(新潮社)が発売中。
安藤優子さんの回答を見る

「老後の4K」のお悩みをすべて見る

(『オレンジページ』2023年2月17日号より)

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

関連タグでほかの記事を見る

SHARE

ARCHIVESこのカテゴリの他の記事

TOPICSあなたにオススメの記事

記事検索

SPECIAL TOPICS


RECIPE RANKING 人気のレシピ

PRESENT プレゼント

応募期間 
5/16~6/5

片岡物産「辻󠄀利」抹茶飲料2品と製氷トレーをプレゼント!

  • #食

Check!