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「Learn Marche~太平洋(岩手・宮城・福島・茨城)のいまを知って、おいしさ実感!~」が去る1月15日(日)にららぽーと横浜・22日(日)にJR両国駅構内にて、開催されました。
みずみずしい特産品が買えるマルシェや、これら特産品の魅力と食品の安全性を正しく知るためのトークショーなど、震災以降の食品の「いま」を周知する2日間を、余すところなくレポートします!
ショッピングモール内という立地と日曜日ということもあり、当日は買い物に訪れたご家族で大にぎわい。マルシェではさつまいも詰め放題など家族連れのかたがたがお買い物を楽しみ、また、パネル展示やトークショーでは真剣に学ばれる姿もたくさん見られ、それぞれの側面から被災地の食品の「いま」について触れる機会となりました。
両国会場は、現在は閉鎖されている「幻の3番線ホーム」にマルシェを特設。非日常的なスペースで当日限定で販売される品々やその風景に会場は大興奮。
両国という場所柄もあり、会場には海外からのお客さんの姿も。グローバルな雰囲気のなか、なごやかに買い物を楽しむ姿が印象的でした。
本イベントのメインである太平洋4県の特産品を販売する会場もさらに大盛況。
各地域に根づいた特産品をその場で買うことのできるマルシェゾーンは常に活気にあふれ、岩手のりんご「サンふじ」や仙台名物「ずんだ餅」などの物産品めぐりをするお客さんも多数。
3つの地方からなる福島県では、それぞれの環境に合った多種多様な作物が生産されています。マルシェでは「柴栄水産の白魚一夜干し」や、米・食味分析鑑定コンクールで9年連続金賞を受賞した「天栄米」、みずみずしい色合いに仕上げる技術を確立させた五十沢地区の「伊達の大粒あんぽ柿」など、福島県きっての自信作を販売していました。
ブランド米を数多く世に出している宮城県。黒毛和牛の「仙台牛」、明治時代から栽培され“曲がりぐあい”がおいしさの証でもある「仙台曲がりねぎ」など、米以外の食品もブランド品種が豊富です。その他、生のいちご30粒分がぜいたくに入った「いちごのバウムクーヘン」、名物・ずんだ餅やくるみ餅など、思わずその場で舌づつみを打ちたくなるラインナップが勢ぞろい。
全国第3位の生産量を誇るりんごの名産地である岩手県からは、メジャーな存在感を放ちつづけている超人気品種「サンふじ」がお出迎え。
全国有数の農業県である茨城県では全国1位の産出額を誇る品目がめじろ押し。甘い香りが上品に漂う「村田さん家のいちご」はミシュラン三つ星の有名ホテルのシェフや世界的パティシエから「村田さんのいちごしか使いたくない!」と指名が入るほどのおいしさで評判。
会場内では、料理研究家・近藤幸子さんと、放射線出前授業講師・秋津裕さんによる「マルシェを10倍楽しむトークショー」も開催。
秋津先生による被災地の食品の安全性を紹介した説明では多くの人がグラフや表を用いた説明を真剣に聞き入り、宮城県出身の近藤先生からは地元や東北のおいしい食材が紹介され、なごやかな雰囲気のなか、30分のトークもあっという間に終了。
トークショーの最後には近藤先生オリジナルのレシピの載ったカードやご当地のりんごジュースも配られ、参加者の朗らかな笑顔で大盛況のトークショーが締めくくられました。
マルシェやトークショーに加え、会場には自然界の放射線についてのワークショップやパネル展示がずらり。
放射線というとふだん目に見えないものなのでなんとなく「怖いもの」というイメージもありますが、自然界に普通に存在しているもの。じつは身近なものであるということを放射線の飛跡を可視化して体験できるワークショップで学ぶことができました。不思議そうに容器をのぞいている姿が印象的でした。
アンケートにご協力いただいたかたには、福島のご当地ジュース「桃の恵み」または「マルシェで使えるクーポン」のいずれかが当たるガラガラ抽選会を開催。
桃ジュースのお味は抽選会スタッフも太鼓判。ハズレなしということもあって、常に盛り上がっていました。
編集協力/消費者庁
https://www.caa.go.jp/
撮影・文/平田景子
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