無添加化粧品やサプリメントでおなじみの「ファンケル」が、このたび、更年期をテーマに、「ファンケル メノポーズアクション」という新しい取り組みを開始。『オレンジページ』読者にも気になっている人が多い更年期ですが、そんな女性たちを応援するこの取り組み、どんなものかをリサーチしてみたのでご紹介します!
メノポーズ=更年期や閉経のこと
サプリメントや化粧品などでおなじみのメーカー、「ファンケル」。創業時から、〈世の中の「不」を解消しよう〉という理念のもと、無添加化粧品やサプリメント、青汁、発芽玄米などの商品を通して、人々が感じる不満や不安などを解消してきました。
そんなファンケルでは、持続可能な社会への貢献をめざして、2030年に向けて「豊かな地球環境」「健やかな暮らし」「誰もが輝く社会」の3つの重点テーマを設定。その一環として始まったのが、女性にとって大きな健康課題である更年期への取り組み「ファンケル メノポーズアクション」です。これは、ファンケルに女性従業員が多いことや、40〜50代のお客さまの多くが更年期の悩みを持っていることを知り、当事者が心身ともに健やかに過ごせる環境づくりをめざして、当事者だけでなく周囲に更年期への理解を促すため始動したもの。
具体的に行われるのは、WEB動画やWEBサイトでの情報発信、講座やイベントの開催、従業員に向けての啓発活動など4つのアクション。このような働きかけは不安の多い更年期世代にとって心強いかぎりです。自分で理解を深めるのはもちろん、まわりにも理解してもらうためにうまく活用して、更年期を少しでもおだやかに過ごしましょう。
更年期に関する情報をキャッチできるのが「ファンケル メノポーズアクション」のWEBサイト。「100のゆらぎ」コーナーでは、産婦人科医の高尾美穂先生監修のもと、更年期に起こりうる100の不調について、症状、原因、対策が紹介されています。また、ファンケル従業員の更年期体験談も掲載。リアルな体験談は、不安の解消に役立つはず。サイトを見た女性からは、「体験談をもっと知りたい!」という声が多く、2025年1月に体験談を拡充予定。
更年期に悩む女性のなかには、家族に相談したいと思いながらも、一人で不調と向き合っている人が多いことがファンケルの調査で明らかになっています。この動画は、更年期の悩みを抱える母親と思春期世代の子ども(実際の親子4組)が向き合うドキュメンタリー。家族の対話が生まれ、相互理解が深まっていくのが印象的。当事者だけでなく、周囲の人が気づきを得ることや、更年期にどう向き合っていけばいいのかを考えるきっかけに役立ちそうです。
「MENOPAUSE Lesson ―更年期が教えてくれた大切なこと―」
女性従業員が約80%を占めるファンケルグループでは、女性の健康について、当事者だけでなく性別や立場の違いも含めて全員が知識を持つことを重視し、2018年から全従業員を対象に、女性の健康への知識を深めるセミナーや体験会を開催。また、264名の従業員が「女性の健康検定※」を取得し、女性の健康への正しい知識を持ち、社内外に生かせるよう取り組んでいます。
※公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会 実施
ファンケルは、2021年5月から「地域の子どもたちに地元企業としてもっと貢献できないだろうか」という思いから、神奈川県内の子どもたちを対象にSDGs講座を開始。現在は活動を県外にも広げ、2024年11月時点で延べ160回の講座が実施され、約2万人が受講しています。直近の講座ではD&I/女性活躍のテーマで、女性の健康課題(更年期など)について紹介。高校生たちに更年期について考えてもらうよい機会をつくっています。
2024年11月11日に相模女子大学高等部で行われたSDGs講座。講師を務めたのはファンケルにてサステナビリティ推進を担当する中川亜衣子さん。1年生289人がSDGsや更年期について学びました。
講師の中川さんから、ジェンダー平等などについての説明を受けた後〈日本でジェンダー平等が進まない理由は?〉などをテーマに、受講生どうしが活発にディスカッションをする場面も。女性特有の健康課題を学ぶパートでは、更年期の原因や症状についての知識や、症状により支障を感じている40~50代の女性が多いことなどを学びました。母親が更年期にあたる生徒も多いためか全員熱心に耳を傾けていた様子。「自分は思春期だから心が不安定で当たり前と思っていたけれど、お母さんも更年期で同じなんだと知りました。家に帰ったら、大変なのにいつもありがとうと伝えたい」という感想を持った生徒も。更年期への理解を深める有意義な時間になったようです。
協力/株式会社ファンケル
サプリメント相談室 ☎0120-750-210(通話料無料)
※9:00~17:00
撮影/原 幹和 イラスト/本田佳世 取材・文/和田美穂
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