11月15日(日)に料理研究家のムラヨシ マサユキさんによる青森りんごのおやつレッスンが、オンラインで開催されました。厳選なる抽選のもと、参加してくれたかたがたが、楽しいレクチャーを聞いたあとで、実際に「りんごのサクサククッキーのせ」を作ってみることに。その楽しい模様をお届けします! 今回ご紹介した3つのりんごのおすすめペアリングもムラヨシさんにお聞きしました!
profile 料理研究家 ムラヨシ マサユキさん 料理研究家。料理教室や雑誌、テレビ等で活躍中。ていねいな説明と作りやすいレシピが人気。雑誌『オレンジページ』「ムラヨシ マサユキさんに教わるパウンド型でもっとおやつを」(隔号連載)でおやつレシピ連載中。
日本一のりんご王国・青森から、青森県りんご対策協議会の里村さんと、18代ミスりんごで、りんご農家でもある相馬澄佳さんがオンラインで参加。青森りんごの特徴やその魅力をたっぷり教えていただきました。私たちの健康・美容をサポートしてくれるりんごですが、抗酸化物質、ポリフェノールがたくさん含まれていて、栄養価も高いのだそう。特に、りんごには「プロシアニジン」という成分が含まれ、緑茶や赤ワインに含まれるポリフェノールよりもさらに抗酸化力にすぐれていることがわかっています。また、果肉だけでなく皮にも含まれているので、まるごと食べるのがおすすめとのことで、画期的な切り方も紹介されました!最初に全国の参加者全員が、ムラヨシさんと対面するという、オンライン講座ならではのコミュニケーションがスタート。参加してくれた親子のなかには、ペアルックやりんごのオリジナルTシャツを着用している人もいて、ムラヨシさんもほっこりです。まずは、「りんごのサクサククッキーのせ」と「スターカットの焼きりんご」のデモンストレーションを行っていきます。 「りんごのさわやかな酸味は、オーブンで焼くことで、味わいが深くなります。生でももちろんおいしいですが、熱を加えたおいしさも知ってほしいです。青森りんごのしゃっきりした食感を生かしながら、ジューシーに仕上げます!」つづいて、「スターカットの焼きりんご」は、デモンストレーションでご紹介。「こちらはフライパンでできて簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね」と笑顔で解説してくれるムラヨシさん。 今回、注目したいのが、りんごを横にして、しんが中心になるように輪切りにするという「スターカット」です。しんの部分が星のマークのように見えるところから、そう名づけられたとか。皮の面積が少ないので、皮ごと食べても気にならず、無駄が出ないのがポイントです。しんの部分を好みの抜き型でくりぬけば、さらに食べやすくなるそうです。「スターカットの焼きりんご」のレシピはこちら>>レクチャーが終わると、次はいよいよ、親子で実際におやつ作りにトライしていくことに。あらかじめ参加者のもとには、青森りんごの詰め合わせをお届け!!バターのかたさなど、おやつ作りのポイントは、ムラヨシさんが画面を見て細かくアドバイスをしていくので、なんだか実際に料理教室にいるようです。参加している子どもたちも、率先して粉を混ぜる作業を楽しんでいました。「りんごのサクサククッキーのせ」を作って、オーブンで焼いている間に、りんごを丸ごと食べられる新しい切り方のスターカットで、生のりんごを味わってもらいました。いちばんの盛り上がりを見せたのは、スターカットでしんをくりぬくという作業です。それぞれご家庭でいろんな抜き型が用意されていて、ムラヨシさんも大喜び。たとえば、星型やハート型などポピュラーなものから、珍しいフレンチブルドッグの型まで、バリエーションあふれる抜き型が使われていました。また、くりぬいたりんごをメガネのようにして顔に近づけたり、指に通してみたりと、和気あいあいとした雰囲気がオンラインでも伝わってきます。そうこうしているうちに、ようやく完成! 全員がリアルタイムで焼き上がり、その後はみんなで完成した1品を味わうことに。リモートおやつタイムで、感想を交わし合うのも、まさに至福の時間となりました。
最後に、もう一度、青森県りんご対策協議会の里村さん、相馬さんとオンラインで中継が結ばれ、子どもたちからの沢山の質問にお答えいただきました。 「芯のまわりからどんどんおいしい蜜が入るからスターカットの切り方がおススメ」や「りんごのおいしい保存方法は、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する!」、そして「青森りんごは、真夏をのぞいて、秋から春先まで、おいしいりんごを全国にお届けしている」など、子どもたちも「しらなかった!」と興味津々でした。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」といわれる栄養価の高いりんごですが、今回の教室で、りんごの新たな魅力をたくさん知ることができました。また、オンラインとはいえ、まるで実際に料理教室へ行って、参加したような一体感も感じられました!
甘さ・酸味・食感とすべてそろったりんごの王様。袋をかけずに太陽の光をたくさん浴びて育てられたものを「サンふじ」と呼びます。「ふじ」は青森で生まれた品種で、今では世界中でいちばん生産量の多い品種です。 焼いてもおいしいので、今回は焼きりんごにしてみました。甘さと酸味がはっきりしているので、半分だけ残ったら、すりおろしてカレーに入れてもいいです。ジャムにするのなら、サンふじは香りや味が強く、それほど煮くずれしないのでおすすめ。また、スムージーに他の食材と混ぜて入れても、りんごの味がはっきりと残ります。 アメリカ生まれの品種で、さわやかな酸味の妙はりんご界ピカイチです。青森でも生産量が多い主力品種で、ジュースなどの加工品にもよく使われています。 春菊など香りの強い野菜のサラダに入れると、皮も赤くて彩りもいいです。りんごの味がそれほど強くないから、野菜を引き立てたいときにおすすめ。早く煮くずれするので、ペースト状にするタイプのジャムにも向いています。また、焼くとふかふかした感じになって酸味がとび、熟れた柿のようになるので、スプーンでも食べられます。 香り高い青りんごの女王。黄色系りんごのパイオニア的存在で、青森県ではふじの次に生産量の多い品種。甘さとさわやかないい香りが特徴です。 甘くて風味がやさしいので、ハムやカマンベールチーズなどが合います。かにかまとマヨネーズであえてカナッペの代わりにしてもいいですね。また、冷凍いちごやミックスベリーなど、他の果物をミックスしてジャムを作りたいのなら王林を。甘みがしっかりしてるから、砂糖をたくさん使わなくても作れます。