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カトルカール

料理: 加藤里名

撮影: よねくら りょう

カトルカール

材料 (18×9×高さ6㎝のパウンド型1台分)

  • バター(食塩不使用) 105g
  • グラニュー糖 100g
  • レモン(国産)の皮のすりおろし 1個分
  • 卵 2個(正味100g)
  • 薄力粉 105g
  • ベーキングパウダー 1g

下準備

  • ・バターは室温にもどし、指がスッと入るくらい柔らかくしておく。
    ・グラニュー糖とレモンの皮を混ぜておく。
    ・オーブンに天板を入れ、180℃に予熱する。
    ・型にオーブン用シートを敷く。
    ・卵を小さめの容器に割り入れて溶きほぐす。容器よりも大きめのボールに約70℃の湯を入れて容器を入れ、混ぜながら卵液を約40℃に温める。

作り方

  1. バターを練り混ぜる
    ボールにバターを入れ、ハンドミキサーの高速でなめらかになるまで1分ほど練り混ぜる。

    [POINT]
    ボールの底に水でぬらして固く絞ったふきんを折りたたんで敷くと、ボールの底がすべりにくく作業しやすくなります。
  2. 砂糖を加えて混ぜる
    レモンの皮を混ぜたグラニュー糖を加え、ふわっと白っぽくなるまでさらに2~3分混ぜる。

    [POINT]
    ここでふわっと空気を含ませるように混ぜることで、バターの風味が濃く、しっとりとした口当たりに。
  3. 溶き卵を少量ずつ加える
    溶き卵を5~6回に分けて加え、そのつどつやが出て生地に筋が見えるまで30秒~1分混ぜる。

    [POINT]
    冷蔵庫から出したての卵は冷たく、バターの脂肪分と混ざりにくくいので、湯せんで温めたもの少しずつ加えてなじませるのがコツ。生地がボロボロに分離してまったら、薄力粉とベーキングパウダーの1/4量ほどを先にふるい入れ、ハンドミキサーで混ぜます。
  4. 粉類をふるい入れる
    薄力粉、ベーキングパウダーを万能こし器を通してふるい入れる。

    [POINT]
    だまが残ってしまった場合は、手で万能こし器に押しつけてこするときれいにふるえます。
  5. 30回を目安に大きく混ぜる
    片手でボールを手前に回しながら、ゴムべらで底から大きくすくうようにして20回ほど混ぜる。ボールの側面の生地を落とし、さらに10回ほど混ぜる。

    [POINT]
    混ぜすぎると粘りが出て、生地が膨らまずに食感も悪くなるので、手早く切るように混ぜて。
  6. 型に生地を入れる
    型に生地を入れ、表面を平らにならす。

    [POINT]
    生地を入れる前に生地の少量を型に塗りつけると、オーブン用シートが型に接着して生地が入れやすい。
  7. 途中で切り込みを入れて焼く
    オーブンの温度を170℃に下げ、型を入れて40~45分ほど焼く。途中10分ほどたって生地の表面に膜ができたら、オーブンを開けて、刃を水でぬらしたナイフで中央に10cmほど切り込みを入れてから再び焼く。

    [POINT]
    切り込みを入れることでパウンドケーキならではの形に焼き上がり、生焼けも防いでくれます。オーブンを開けると庫内の温度が下がるので、切り込みを入れたらすぐに閉めて。
  8. 焼け具合を確認
    手に軍手をはめて型ごとケーキークーラーに取り出す。中央あたりに竹串を刺し、何もついてこなければOK。

    [POINT]
    竹串に生地がついてきたら、生地がつかなくなるまで、加熱時間を5分ずつ追加して焼き上げます。
  9. さまして落ち着かせる
    焼けたら、型ごと高さ10cmくらいから2回落として空気を抜き、焼き縮みを防ぐ。型を傾けてケーキを取り出し、オーブン用シートをはがしてケーキクーラーに置いてさます。ケーキが温かいうちに、シロップ(分量外)を刷毛(なければスプーン)で塗ると生地がしっとりするのでおすすめ。シロップは、水50mlとグラニュー糖50gを小鍋で煮立たせてグラニュー糖を溶かし、さませばOK。

    [POINT]
    さめたら食べる分だけ切り分け、残ったものはラップで包んで常温で3~4日保存可能。冷凍する場合は1 切ずつカットしてラップでぴっちりと包み、密閉容器や冷凍用保存袋に入れて約1カ月保存できます。いただくときは常温で解凍してどうぞ。