牛乳、水をレンジで温める
保存容器に牛乳、水を入れてかるくふたをかぶせ、電子レンジ(600W)で20~30秒温める。
[Point]
水分を先に温めておき、イーストが発酵しやすい環境を整えます。
粉類、バターを加えて混ぜる
【1】に塩、砂糖を加え、ゴムべらでかるくなじませるようにして混ぜる。強力粉、ドライイーストの順に加え、生地用のバターをドライイーストから少し離して加える。粉っぽさがなくなるまでぐるぐる混ぜ、ふたをして室温(20~30℃)に10~15分置き、粉に水分をなじませる。
[Point]
イーストが水分&粉類と混ざる前にバターに触れてしまうと、スムーズに発酵が進まなくなることも! 加えるときは必ず、バターと離しましょう。混ぜる際、うまく混ざらずにだまになってしまうことがあります。かたまりを見つけたら、そこを重点的につぶして混ぜて。
生地をのばして折りたたむ
手を水でぬらし、生地の端を持ち上げてひっぱり、中央に向かって折りたたんでぎゅっと押し込む。同様に生地の四辺を2周折りたたむ。
[Point]
生地をひっぱって折りたたむのを繰り返すことで表面がツルンと整い、膜ができます。これにより、発酵時に発生したガスを生地がしっかりと受け止めることができ、よくふくらみます。
ふたをして、一次発酵させる
しっかりとふたをして、生地が2倍くらいの大きさになるまで室温に1時間ほど置き、一次発酵させる。
[Point]
発酵時、ふくらむ前の生地の高さに印をつけておくと、生地のふくらみぐあいがわかりやすいです。一次発酵は、保存容器のふたに生地の上面がくっつくくらいまでふくらめばOK。
●その日に焼かないときは……●
生地を保存容器に入れたまま、冷蔵室で一次発酵をさせても。低温でゆっくりと発酵が進むため、発酵時間の目安は6時間以上24時間以内。6時間経過したら、いつ焼いても大丈夫です。
生地を取り出す
パウンド型の内側全体にオリーブオイルを薄く塗る。生地の表面に打ち粉をたっぷりとふり、保存容器と生地の間にゴムべらをぐるりと一周差し込んで生地を保存容器から離す。保存容器ごと上下を返してゆっくりと持ち上げ、生地を作業台に取り出す。
[Point]
水分が多い生地なので、打ち粉はたっぷり!が原則です。また、取り出す際に生地を無理やりひっぱると、生地が切れてふくらみづらくなることも。保存容器ごとひっくり返し、自然に落ちてくるのを待ちましょう。保存容器を持ち上げても生地が落ちてこない場合は、ゴムべらでやさしくはがして。
生地を広げ、3つ折りにする
生地の下に手を入れて四方をひっぱり、25×25cmにのばす。生地の左右を1/3ずつ内側に折りたたみ、手でかるく押して粗い気泡をつぶす。
[Point]
生地を一度大きくのばすことで、生地内の大きな気泡がつぶれ、二次発酵時に均一にふくらみます。
生地を巻く
打ち粉のかたまりなど、表面の余分な粉は払い落とす。手前から奥に向かって生地をくるくると巻き、巻き終わりを指でしっかりつまんで閉じる。
[Point]
生地がゆるまない程度の強さで、巻きましょう。巻き方がゆるいと、パンに大きな穴があいてしまうので注意。
型に入れて二次発酵させる
【7】の生地をころがして型の底の長辺に大きさをそろえ、閉じ目を下にして型に入れる。ぬれぶきんをかけ、生地が型いっぱいにふくらむまで室温に1時間ほど置き、二次発酵させる。発酵が終わる直前くらいに、オーブンを190℃に温めはじめる。
[Point]
二次発酵の終わりを見計らい、オーブンの予熱をスタートすること! 発酵が終わってから予熱を始めると、パンが発酵過多になってイースト臭くなったり、酸味が出てうまみが減ったりすることも。
バターと砂糖をトッピングする
二次発酵を終えたら、生地の中央に端から端までキッチンばさみで深さ3~4cmの切り込みを入れ、トッピング用のバターを細長く切り、切り口に押し込んで砂糖をふる。
[Point]
トッピング用のバターは、ぐっと押し込んで切り込みに深く入れると、きれいに仕上がります。
オーブンで焼く
190℃のオーブンに【9】を入れ、30~35分焼く(途中で表面が焦げてきたら、アルミホイルをかぶせる)。焼き上がったらすぐに型からはずし、ケーキクーラーに置いてさます。
[Point]
パンが焼けたら、すぐに型から取り出して! 蒸れて側面がへこみ、つぶれてしまうのを防ぎます。