
スイーツ
ヴィクトリアスポンジケーキ
更新日 2024/8/14

撮影 松村隆史
クラシカルな雰囲気を漂わせる、英国菓子「ヴィクトリアスポンジケーキ」。その生まれは古く、19世紀後半のヴィクトリア朝時代に考案されたといわれています。バターがふわりと香るスポンジは、うっとりするようなおいしさです。
更新日 2024/8/14
- 費用目安
約60円
- カロリー
221kcal
- 塩分
0.8g
※費用や栄養素は1/8量で算出しています。
材料
18×9×高さ6㎝のパウンド型1台分
- バター(食塩不使用)100g
- グラニュー糖85g
- 卵2個
- 薄力粉115g
- ベーキングパウダー7g
- バニラエッセンス少々
- いちごジャム80g
- 粉砂糖適宜
- 好みでクロテッドクリーム適宜
作り方
下準備
・バターは幅5mmに切り、ステンレスのボールの内側にはりつける。30℃に温めたオーブンに10~15分入れて柔らかくする。ゴムべらが抵抗なくすっと入るくらいが目安。
・卵は常温にもどし、小さめの器に割りほぐす。
・型にオーブン用シートを敷く。
・オーブンは180℃に予熱する。


調理
- 1バターと砂糖を練り混ぜる ゴムべらでバターを均一になじませる。グラニュー糖を加え、ハンドミキサーでふわっと白っぽくなるまで混ぜる。 [POINT] ハンドミキサーは、最初は低速で回し、全体に混ざったら高速にします。ハンドミキサーの位置は変えず、片手でボールを手前に回しながら混ぜるのがコツ。
- 2溶き卵を少量ずつ加える 溶き卵を4~5回に分けて加え、そのつどボールの内側に飛び散った生地が、ピタッとはりつくくらいまでハンドミキサーで混ぜる。 [POINT] 溶き卵は一度にたくさん入れると、分離しやすくなるので要注意。1回目の溶き卵は少なめに入れ、しっかり混ぜましょう。
- 3バニラエッセンスを加える バニラエッセンスを加え、ゴムべらでひと混ぜする。
- 4粉類をふるい入れる 薄力粉、ベーキングパウダーを万能こし器を通してふるい入れる。 [POINT] 〈だま〉が残ってしまった場合は、手で万能こし器に押しつけて〈だま〉をつぶして。
- 5つやが出るまで混ぜる 片手でボールを手前に回しながら、ゴムべらで生地を奥からすくって返すように混ぜる。粉っぽさがなくなったら、全体につやが出るまでさらに20回ほど混ぜる。 [POINT] 力を入れず、生地をつぶさないように注意しながら混ぜましょう。
- 6型に生地を入れる 型に生地を流し入れる。型の長辺を手前にし、スプーンの背で生地の中央をくぼませ、両端が高くなるようにして表面を整える。 [POINT] なめらかなカーブを描くように生地を整えると、焼き上がったときに中央がきれいに盛り上がります。
- 7オーブンに入れて焼く 天板にのせてオーブンの下段に入れ、180℃で35分ほど焼く。中心に竹串を刺し、生っぽい生地がついてこなければOK。型に入れたままさまし、手でさわれるくらいになったら、型から取り出し、オーブン用シートをつけたまま完全にさます。 [POINT] ひと晩おくと、生地が落ち着いてカットしやすくなり、味もなじみます。完全にさめたら、ラップで包んで冷蔵庫へ。
- 8厚みを半分に切る スポンジケーキを横に倒し、一面ずつ回しながら、厚みの半分のところに包丁で浅い切れ目を入れる。切り目を一周入れたら、ケーキを回しながらさらに深く切り込みを入れ、上下に切り分ける。 [POINT] 一気に水平に切るのはむずかしいので、先に浅い切り目を入れ、それをガイドにして少しずつ包丁を入れて。
- 9ジャムを塗ってはさむ 下のスポンジの切り口にジャムをまんべんなく塗り、上のスポンジをのせてかるく押さえる。粉砂糖を茶こしを通して、ケーキの表面がうっすらと白くなるまでふる。食べるときに、好みでクロテッドクリームを添える。 [POINT] 横から見たときに、ジャムの色がしっかりわかるように、切り口の端までていねいに塗りましょう。 食べる分だけ切り分け、残ったものはラップで包んで冷蔵庫へ。2~3日保存可能。
初出 オレンジページ 2024年4月号