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【編集マツコの、週末には映画を。Vol.96】『MISS ミス・フランスになりたい!』

2021.02.19


こんにちは。ふだんは雑誌『オレンジページ』で料理ページを担当している編集マツコです。
東京五輪組織委員会会長(だった)の森さん、辞任されましたね。今回の映画のテーマが「ボーダーレス」や「多様性」だとすると、彼の発言は正反対で画一的なものでした。国内の出来事だったら、時間の経過とともに風化していたような気がするので、世界的に注目されて逆に良かったのかなあと個人的に思っています。
幼い頃からの夢「ミス・フランス」になるべく奮闘する青年。そのストーリーは性のダイヴァーシティを訴えるとともに、自分に正直に生きるとはどういうことかを考えさせてくれます。


主人公の設定がちょっと意外でした。ボクシングジムで手伝いをして暮らすアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)は、ジムに来る子どもたちに「お姫様ボクサー」とからかわれているフェミニンな青年。子どもの頃に抱いていた「ミス・フランスになる」という夢はいつしか封印され、ただ毎日を生きる日々を送っています。ミス・フランスと、ボクシングというマッチョな要素のギャップ。これ、きっと狙っていますね。
眠っていたアレックスの夢を呼び起こしたのは、久々に再開した幼なじみのエリアス(クエンティン・フォーレ)。ボクサーとして成功を収めた彼の姿に触発され、ミス・フランスへの挑戦を決意するのです。
整った目鼻立ちと抜群のスタイルを持つアレックスですが、骨格はやはり男性。コルセットをしたり、ハイヒールを履く練習をしたり、下宿で共同生活をする仲間たちに助けられながら、過酷な日々が始まります。


今どきミスコンてどうなの? という意見もあるかもしれません。実は僕も懐疑的な方ですが、ミスコンの色んな側面を見せていて面白いのです、この映画。ミス・フランスは、毎年国中が注目する一大イベント。候補者みんなでビーチのごみ拾いをしたり、動物愛護を訴えたり、現代のミスは「ただ綺麗なだけ」ではNGなんですね。筆記試験もあるのだとか。
美を競うこと自体が性差別と言う人もいれば、ビキニは当初、女性の解放だったと反論する人もいて、コンテストの是非自体が問われる場面もあり、なかなか興味深い。
秘密を抱えながら参加しているので、なかなか他の参加者と打ち解けられないアレックス。自分で自分を認めるという長年の課題を、彼はクリアできるのでしょうか。


アレックスを応援する下宿先の仲間たちは、ドラァグ・クイーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)や、移民系と思われる男たちなど、多種多様。アレックスも含め、いわゆるマイノリティです。彼らの間に存在する絆に心打たれつつも、社会からはじかれた人たちが寄り添って暮らす現状も垣間見た気がします。
2018年のミス・ユニバースでは、トランスジェンダーの方がスペイン代表だったそう。ミスの世界も時代に合わせて変化しているようです。「女だから」「男だから」なんて息苦しいカテゴリライズをいつまでもしているような国は、世界から取り残されてしまいますね。

「MISS ミス・フランスになりたい!」 
2/26(金)シネスイッチ銀座ほか全国公開
©2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS 

【編集マツコの 週末には、映画を。】
年間150本以上を観賞する映画好きの料理編集者が、おすすめの映画を毎週1本紹介します。

次回2/26(金)は「夏時間」です。お楽しみに!

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