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 調理師学校で、真似したいことはたくさんありましたが、なかには、「なるほど、でも家ではしないほうがいい」ということもありました。それは、バターを小分けにしておくこと。フランス料理では、バターは肉を焼く、ソースを作るなど、ありとあらゆるところに登場します。いちいち計ってはいられないので、だいたい1かけ5gほどの小角切りにしておき、量を調節しながら使うのです。便利そうですが、これはあくまでもプロのお話。もし、あなたが頻繁にバターを使う料理をしないのなら、バターは銀紙に包んだまま冷蔵庫で保存し、使うときに切り分けることをおすすめします。というのも、バターは匂いを吸収しやすく、酸化しやすい食品。銀紙は空気にふれないためのガードの役割をしているのです。裸にして切り分けるのは、わざわざバターを劣化させるようなものです。
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