なめろうをご存じですか。千葉の房総半島など、海沿いの地域に伝わる郷土料理で、あじやいわしなどの身をたたき、青じそやねぎなどの薬味を混ぜたものです。ちなみに、これを焼いたのが、さんがとか。とれたての新鮮な魚が、日常的に豊富にあればこそ生まれた料理で、夫が安房出身だったので、よくリクエストされました。わが家では、新鮮なあじ3尾を三枚おろしにし、腹骨と小骨を抜いたあと、薄皮をはぎます。これをたたきますが、親のかたきのように細かくする必要はなく、むしろ粗めで歯ごたえが残っていたほうがおいしい。ここに、青じそ10枚、しょうが1/2かけ、みょうが1個のみじん切りを加え、再びたたいてなじませます。うちでは、味つけはみそ(大さじ1ほど)とこだわっていました。もちろん、しょうゆでも。
※分量は4人分です。
|
 |

青じそ、みょうが、しょうがの、薬味のにぎやかさが魚のくせを押さえると同時に、うまみも際立たせています。よくできた料理だといつも思います。
|