ときどき、「なんちゃって割烹」なんて言いながら悦に入っている料理があります。日本料理店で食べて感激し、なんとか近い味にならないかと挑戦したものなのですが、これもそんな一品。たいの切り身4切れを半分に切り、塩小さじ4を溶かした水2カップにつけて、30分ほどおきます(立て塩)。水気をふいて、刷毛で薄く小麦粉をまぶし、170℃の油でからりと揚げます。これに銀あんをかけますが、銀あんとは、しょうゆで濃い色をつけずに、塩味でととのえた白いとろみあんのこと。だし汁1と1/2カップ、酒・みりん・薄口しょうゆ各大さじ1、塩小さじ1/6~1/4を煮立て、倍量の水で溶いた片栗粉小さじ2でとろみをつけます。仕上げに、ざく切りの三つ葉を散らすころには、「やった」とうれしくて、だれかれ構わず、食べさせたくなります。
※分量は4人分です。
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 たいを立て塩にして揚げ、銀あんをかけたもの。簡単だけどプロの味。こんな一品をレパートリーに加えておくと、料理に自信がもてます。
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