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【編集マツコの 週末には、映画を。Vol.29】「イエスタデイ」

2019.10.17


こんにちは。ふだんは雑誌『オレンジページ』で料理ページを担当している編集マツコです。
映画のサウンドトラックをよく買ってしまいます。2010年くらいから新しい音楽にはとんと疎くなってしまったのですが、映画の音楽は聴くと作品を思い返すことができるので、ついついパンフレットと一緒に買っちゃうんですよね。
映画のチケット代にパンフレット代に、サントラ。だいぶ使ってますな。

買っちゃいましたよ、『イエスタデイ』のサントラも。ビートルズを扱った映画だからなあ、これはちょっとズルい(笑)。
「もし、ビートルズを自分以外の誰も知らなかったら」そんなとんでもない設定で繰り広げられる、1人のミュージシャンの栄光と苦悩と、大切なものに気づくまでのストーリー。
思わぬゲスト(!)の登場などもあり、楽曲もあいまってとっても幸せな気分になる作品でした。


恥ずかしながら僕のビートルズ知識は、10段階あったら多分2くらい。曲を聴いて「ああこれ知ってる」と思っても、曲名はよく分からない(タイトル=サビでない限り)レベル。
この映画、ビートルズファンだけどうぞみたいな、「一見さんお断り」感はありません。
悩みに悩んで絞った(であろう)、劇中で使用されるビートルズの楽曲はマツコのようなビギナーさんもピンとくるものばかりで、むしろこの映画から入門するのも良さそう。

売れないミュージシャンのジャック(ヒメーシュ・パテル)は、幼馴染でもあるマネージャーのエリー(リリー・ジェームズ)と音楽活動を続けるも、鳴かず飛ばずの日々。
ある日、世界中を12秒間の停電が襲い、暗闇の中運悪く事故に遭ったジャック。彼が目覚めた世界では、なぜか世界的バンドのビートルズは存在しなかった……!?
雷などの天変地異で急に世界が一変する設定って昔からありますが、真っ先に『放課後』というドラマを思い出しました。
余談です。


生まれて初めて聞いたビートルズの曲ってなんだろう。中学生のとき英語が好きだったので、『レット・イット・ビー』という文がどういう意味なのかよく分からず悶々とした記憶があります。

ジャックはたまたま『イエスタデイ』をエリーや友人の前で弾き語り、予想外の賞賛を受けることで、ビートルズがこの世で認識されていないと気が付くのです。
それをきっかけに、一気にスターダムへと上り詰め……はしないのがリアル。
最初はビートルズの曲を歌っても、どこの馬の骨とも分からないジャックの歌声に耳を貸す人は少ないんですね。
『レット・イット・ビー』を両親に披露しようとする場面はけっこう笑えます。

じわじわと楽曲が話題になりテレビ出演まで果たすも、せいぜい「歌のうまいホームセンターの兄ちゃん」扱いだった(ジャックはホームセンターの店員)ジャック。
ある有名ミュージシャンから直々に前座をやらないかというオファーがあり、ここから運命が動き出します。
ちなみにこのミュージシャンは実在&現役のすごーい人なのです。


音楽を志したことのある人なら、いやそうでなくとも、人のふんどしで相撲を取ることには抵抗があるもの。
ジャックもまた、自分が作ったものではない楽曲でどんどん有名になっていくことに罪悪感を覚えるようになります。
実際、彼自身が作ったオリジナルの楽曲は見事にボツ。
大手レコード会社と契約したため、今までずっとマネージャーとして支えてくれていたエリーとも距離ができてしまい……。
この2人のラブストーリーも映画の大きな要素ですが、お互いの気持ちに気が付きつつも、なかなか素直になれません。
というかジャックの煮え切らない態度のせいでいつまでも前に進まず、正直ちょっとイライラしました(笑)。


すみませんビートルズの楽曲に全然触れていませんでした。
名曲の数々が出てくるのは言うまでもないのですが、きちんとストーリーに合った曲が絶妙に使われていて、ファンは「うんうん」と頷くだろうし、マツコのような人も歌詞を見て「なるほど」と思えるわけです。
前述のように、最も有名な曲の1つ『レット・イット・ビー』を何も知らない両親に披露するおかしさ、即興で曲を作らなければならない場面で名曲『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』が出てくる秀逸さ、そしてエリーへの愛を伝えるのは、『愛こそはすべて』。
ここだけの話、「あっこれビートルズの曲だったのか」という発見もいくつかありました。
みなさんのお気に入りの曲は出てくるでしょうか。

果たして、一気に大スターとなったジャックが取った選択は……?
意外な終わり方で最後まで楽しませてくれますよ。
 

「イエスタデイ」  絶賛公開中!
配給:東宝東和 ©Universal Pictures


【編集マツコの 週末には、映画を。】
年間150本以上を観賞する映画好きの料理編集者が、おすすめの映画を毎週1本紹介します。
文/編集部・小松正和

次回10/25(金)は「アダムズ・アップル」です。お楽しみに!

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