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2019.11.1

作家・井上荒野さんの料理エッセイ 03.しいたけライスに目玉焼きのせ

しいたけライスに目玉焼きのせ 目玉焼きをのせればたいていのことはどうにかなる

料理好き、そして玉子好きな小説家の井上荒野さんが、気楽に作れておいしい、「目玉焼きのせ」料理を紹介する連載エッセイ。今回のひと皿は、秋の味覚のしいたけとバターじょうゆの香りが食欲をそそる「しいたけライスに目玉焼きのせ」です。

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しいたけライスに目玉焼きのせ

 

長野は今、きのこの季節。私たちが滞在する別荘地内でも、知識さえあれば、食用きのこが豊富に収穫できるらしい。

去年の今頃、夫と散歩をしていたら、行き逢った上品そうな老婦人に指南され、ジゴボウというきのこをいくつか見つけたことがあった。ソテーにして食べたらとてもおいしかったのだけれど、一年経ってジゴボウの見分けかたは覚束なくなってしまい、画像検索などして似たようなきのこを採って食べるという勇気は出ない(敷地内にはもちろん毒きのこも生えているわけなので)。結局のところ、ジゴボウとよりもあの老婦人とが、貴重な出会いだったということだろう。

というわけで今回はしいたけライス。「ごはん」ではなく「ライス」としたのは、バターを使っているから。子供の頃、熱々のごはんにバターひとかけとしょうゆを少々垂らしてかき込む「バターしょうゆごはん」というのが好きだったのだが、何となくそれを思い出しながら作った。あえて肉やハムは入れず、しいたけだけをどっさり使い、でもちょっとさびしいから目玉焼きをのせる。きのこに油を合わせると、肉っぽい存在感になるし、しいたけ好きなひとは気に入ると思います。でもじつは、やっぱりまだちょっとさびしいかなと思って、スープに肉を入れてしまった(肉好き!)。

 
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レシピ

しいたけライスに目玉焼きのせ

しいたけライスに目玉焼きのせ
  1. しいたけは薄切りにして、サラダ油を敷いたフライパンで炒める。
    しいたけの量はお好みですが、炒めるとかさが減ることを考慮して多めに。
    しいたけがしんなりしたら、バターをひとかけ投入し、バターが溶けたらしょうゆを適量加える。このとき、ちょっとしょうゆを焦がすとおいしい。
  2. フライパンの火を止めて、温かいごはんを入れて、しいたけと混ぜ合わせる。
    ごはんをまんべんなくしょうゆ色にするというよりは、しょうゆ色のところと白いままのところがあるくらいの混ぜかたが個人的には好きです。
    味を見て、足りなければしょうゆなりバターなりを足す。黒こしょうを挽く。
  3. しいたけライスを皿に盛る。きれいにしたフライパンで目玉焼きを作り、しいたけライスの上にのせる。

おまけ
本日のスープ(1人分)

井上荒野さんのトマトスープ
  1. 鍋に完熟トマト1個のざく切り、豚こま切れ肉少々、瓶詰めの味付きたけのこ少々、ごま油と塩少々、水1カップ弱を入れて、トマトが煮崩れるまで中火で煮る。塩、こしょうで味を調える。辛いのが好きなひとはラー油を入れても。
井上荒野

撮影/三原久明

井上荒野(いのうえ・あれの)
1961年生まれ。89年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞、16年『赤へ』」で柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で織田作之助賞受賞。著書に『夜をぶっとばせ』『ママがやった』『綴られる愛人』『あちらにいる鬼』など多数。
現在は東京と長野を拠点に生活。インスタグラムに手作り料理や愛猫との暮らしの写真などを投稿している。
» Instagram

文・写真・料理/井上荒野 構成/掛川ゆり

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