【ぼる塾】あんりちゃんが目覚めた！辛うまの扉を開いた「蒙古タンメン中本」

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。メンバーにおいしいものを紹介してもらうこの連載も第16回です！　

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今回のおいしいものはこちら！　

あんりちゃんから蒙古タンメン中本の蒙古タンメンです！

■蒙古タンメン中本が大好きなぼる塾

みなさんは蒙古タンメン中本という辛くてうまいラーメンのお店を知っていますか？　私は知っているどころか大好きです。

「酒寄さんが知っているお店をあんりちゃんに紹介してもらうってどういうこと？　もう知っているんでしょ？」

そう思った方もいらっしゃると思います。しかし、今回は私の大好きな蒙古タンメン中本をあんりちゃんから紹介してもらうことに意義があるのです！

私の中本好きは先ほどお伝えしましたが、私と同じく辛い物好きのぼる塾メンバーはるちゃんも中本が大好きですし、一般的なレベルで辛い物が好きな田辺さんも中本が大好きです。ですから、ぼる塾で集まるとよく中本の話題になります。

はるちゃん「今日は暑いですねー。こういう日は蒙古タンメン中本行きたくなりません？」
私「わかる！　辛いのが食べたい！　北極ラーメン食べたい！」
田辺さん「私はゴモミ（五目味噌タンメン）だね！」

私たち3人が中本の話で盛り上がるとき、あんりちゃんはいつも黙ってほほえんでいます。そう、あんりちゃんは辛いものが苦手なのです。

あんりちゃん「みんな辛いものが食べられてすごい。私は無理」
田辺さん「中本は全く辛くないメニューも美味しいからあんりも行けるよ！」
あんりちゃん「そうなんですか？　それなら私も行けるかな」
はるちゃん「みんなで蒙古タンメン中本行きたい！」
あんりちゃん「……私も辛いものが食べられたら良かったのに。やっぱり辛くてうまいラーメン屋さんなら辛いラーメンを食べてみたい」
はるちゃん「切ないね……あんり食いしんぼうだもんね」
あんりちゃん「お前らも全員食いしんぼうだろ！」

私（私の激辛に対する免疫をあんりちゃんに少しわけてあげられたらいいのに……）

食べたいのに食べられないあんりちゃんに悪い気持ちもあり、なかなかぼる塾4人で中本に行くことはできませんでした。しかし、この後事態は驚くほどの急展開を見せたのです。

■あんりちゃん、中本を忘れられない

田辺さん「今日、蒙古タンメン中本のロケがあって、あんりが試しに挑戦したら蒙古タンメン（中本では真ん中くらいに辛い人気ナンバー1メニュー）が食べられた！　しかもおいしいって！」

なんとあんりちゃんが蒙古タンメンを食べられることが発覚したのです！　しかも、そのロケ以降、あんりちゃん自ら「中本が忘れられない。また食べたい」と言うようになったのです。そしてついに……。

あんりちゃん「4人で蒙古タンメン中本行きませんか？」

ライブのリハーサルが夜遅くにあった日、その前の腹ごしらえにあんりちゃんが中本を提案してくれたのです！

私「行こう！　ぜひ行こう！」

私たちは中本新宿店に行き、券売機でそれぞれ食べたいものを購入していきました。ここでおいしく食べ終わったら良いのですが、ぼる塾は神様に何かしでかしたのか、われわれに試練をお与えになりました。

田辺さん「私はゴモミにするわ。あと、この新宿店限定のほぐチャー定食っておいしそうじゃない？」
あんりちゃん「そうですね」
田辺さん「ほぐチャー定食もつけちゃおう。名前からして絶対おいしいよ。甘じょっぱいほぐしたチャーシュウがご飯に乗ってるのかしらね？」
あんりちゃん「私は蒙古タンメンと……ほぐチャー定食まねしてもいいですか？」
田辺さん「いいわよ」
はるちゃん「私はいつもは蒙古タンメンだけど今日はそれよりちょっと辛いのに挑戦してみます！　冷し五目蒙古タンメンにしよう！」
私「冷やし味噌か北極か……。冷やしのほうが辛さは1つ上だけど温かいのを食べたいから北極にする！　リハあるから3倍に抑えよう」

そして運よく4人席に座れて、「北極ってラーメンのメニューでいちばん辛いやつですよね？」「しかも酒寄さんその北極の辛さをさらに3倍にするって、それ抑えられてるの？」などの話で仲よく待っていると、美味しそうなラーメンが運ばれてきました。そのとき、事件が起きました。

■ようこそ、辛くておいしい世界へ

あんりちゃん「え？！」

田辺さん「やばいっ！ミスった！」

ほぐチャー定食はあまじょっぱいチャーシューではなく、ほぐしたチャーシューとエリンギを炒めて北極のスープで煮込んで餡にしたものだったのです。このことはメニューにしっかりと書かれており、これは100パーセント田辺さんのミスです。

田辺さん「あんり本当にごめん！！」
そう！　辛いものが苦手なあんりちゃんの前にもまったく同じものが！

あんりちゃん「こ、これ、さ、酒寄さんのほ、北極ラーメンとと、おおお同じですよね？」
はるちゃん「あんり落ち着いて！」
田辺さん「あ、めちゃくちゃメニューに北極スープ使用って書いてあったわ。私大ばかだね」
私「大丈夫？」
あんりちゃん「……頼んだからにはとりあえず食べてみます。みんなも麺がのびる前に食べて！」
4人「い、いただきます！」

あんりちゃんはまず蒙古タンメンを食べて、「うん！　おいしい！」と笑顔になり、それから恐る恐るほぐチャー定食をひと口。

あんりちゃん「！？　かっらららららららーいっ！！」

あんりちゃんは大あわてで水を飲み、顔を真っ赤にしていました。

田辺さん「あんりごめんー！　私も食べたけどこれは私でも辛いわっ！」
私「田辺さんは大丈夫？」
田辺さん「すっごく辛いっ！　でもおいしいっ！　米に合うよ！　私はいけるわ！」
はるちゃん「あんり大丈夫？」

心配する私たちをよそに、あんりちゃんはなんとほぐチャー定食を再び食べはじめたのです。

あんりちゃん「……これ、とんでもなく辛いんですけど……でもうまい……私辛いの本当に苦手なのにこれは食べたいって気持ちが……」

あんりちゃんはゆっくりですがほぐチャー定食を食べ続けたのです。

あんりちゃん「辛いのに食べてしまう……これおいしいです！　超辛いけど！　あと、私の愛する白米にとても合う！」
田辺さん「わかる！　辛いのに食べちゃう！　そして米に合う！」

激辛大好きな私は北極ラーメンをだれよりも早く完食し、（私は辛いもののときだけぼる塾でいちばん先に食べ終わります）3人を見守りました。

私（みんな普段の自分のレベルよりも辛いものを食べているから、汗だくで必死な顔になっている。体を張るのNGなぼる塾がテレビでこんな姿を見せることないから、私は今特等席で貴重なシーンを見ているのかもしれない）

しかし、汗だくで必死になりながらも3人とも顔は笑っていました。そして、全員完食。なんとあんりちゃんは蒙古タンメンとほぐチャー定食を完食したのです。

あんりちゃん「自分でも完食できると思わなかった……。でも、おいしくて完食しちゃいました」
私「相当辛かったと思うよ」
あんりちゃん「これが辛くておいしいの世界……」

その後、辛いものの後はやっぱりアイスということでみんなでいっしょにアイスを食べ、そのとき田辺さんが「今日は私がテキトーなせいであんりがえらいことになって申し訳なかったよ。私のことは嫌いになっても中本のことは嫌いにならないでほしいね」と、アイスもなかを片手に言っていました。


※私の食べた北極ラーメン3倍。安定しておいしい……！

そしてその後のあんりちゃんは……

あんりちゃん「昨日も一人で中本食べちゃいました！　ゴモミ挑戦したけどおいしかったです！」

嫌いになるどころか一人で中本を楽しむほどの中本ファンになったのです！　ほぐチャーを食べた経験が一気に彼女の辛さレベルを強くし、注文するラーメンの辛さをアップしたりして楽しんでいるそうです。

あんりちゃん「私、けっこう辛いのいけるかもしれません！　でも中本だからいける説もあります！　いちばん好きなのは蒙古タンメン！　また4人で行きたいです」

そう言ったあんりちゃんの顔はとてもさわやかでした。

どうですか？　今回はあんりちゃんから紹介されることに意義がある回ではありませんか？　そして、あんりちゃんから蒙古タンメンをおススメされたことで私は自分が中本でまだ蒙古タンメンを一度も食べたことがないことに気づき（カップ麺では食べたことがありますが、お店ではいつもいちばん辛いメニューばかり食べているので）、私も一人で蒙古タンメン中本に走りました。最後に私の初蒙古タンメンの感想をまとめて終わりたいと思います！

「辛さ控えめの味噌タンメンの上にのった辛子麻婆豆腐が想像よりも辛くてうれしい！　まさに辛くてうまい！　辛子麻婆豆腐をよけて食べるとおいしい味噌タンメンでしっかり麻婆をからめて食べると辛くておいしいタンメンになって2つの味が楽しめる！　野菜もたくさん入っていて、スープに合う！　キャベツ大好き！　そしてこのスープがおいしくていっぱい飲みました！　これはまさにナンバー1メニュー！」

ぼる塾　酒寄希望（さかより のぞみ）

お笑い芸人。1988年4 月16日生まれ・B 型。東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のリーダー。1児の母。著書に『酒寄さんのぼる塾日記』『酒寄さんのぼる塾生活』（ヨシモトブックス）など。

今回登場したのは……

〈東京〉蒙古タンメン中本

蒙古タンメン 890円

公式サイト：https://www.moukotanmen-nakamoto.com/