2018.04.25
『オレンジページ』に紹介している料理レシピは、初心者でも上手においしく作れるように、手順や、材料・調味料の分量などを研究・検証したうえで、紹介しているもの。掲載のレシピどおりに作ってもらうのが理想です。
しかし「オレンジページメンバーズ」へのアンケートを実施したところ、実際はレシピに書いてある材料を別の素材に置き換えたり、調味料を量らなかったりして手順を省略するなど、自己流にアレンジする人は多数!
その結果、味がイマイチだったり焦げてしまったりと、数多くの失敗を経験をしていることも判明しました。
失敗談のなかでもとくに多かったのが、「材料を替えたら、失敗してしまった!」というパターン。その代表例として2つの失敗をピックアップ。料理研究家の小田真規子先生に、失敗しにくいコツを教えてもらいました。
まずは、こちら。
「鶏胸肉はもも肉に比べ、パサつきやすい」といわれますが、これは脂肪分だけでなく、食感に違いがあるため。鶏もも肉は小さな筋肉組織の集合体なので食感に変化がつきやすいのに対し、胸肉は一枚の大きな部位なので、口当たりにメリハリがなく、それもパサつきを感じる要因に。
食感に変化を出すために、まな板の上に胸肉を置き、ラップをかけてめん棒でところどころたたくのも手。また、下味で塩と少量の油をもみ込んでおくと、パサつきが防げてしっとり仕上がります。
続いての失敗はこちら。
白菜の代わりにキャベツを使っても、味や仕上がりに大きな違いは出ませんが、キャベツの代わりに白菜を使うと、水分がたくさん出るので、味がぼんやりする傾向に。
そうならないためには、白菜を先にしっかり焼きつけて水分をとばしたり、味つけを少し濃くするといいでしょう。
水分量や味の特徴を考えると、キャベツを白菜にするよりも、じつは代用に適した野菜があるとのこと。それは……。
意外かもしれませんが、大根です。
キャベツを使うレシピなのに、もしキャベツがなかったら、ぜひ試してみてください。
監修/小田真規子 イラスト/ナカオ テッペイ 文/編集部・春日
(『オレンジページ』2018年5月2日・17日合併号より)
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