おいしい旬の春キャベツをフル活用した「だけうま」弁当を栗原心平さんに教わりました。心平さんいわく、「キャベツは一年じゅう手に入る野菜だけど、この時期出回る春キャベツは巻きがゆるく、葉が柔らかいのが特徴。そんな春キャベツの持ち味を存分に生かすべく、今回はさっと炒めたり、ゆでたり、さらに生でと、シンプルな調理法で仕上がる3品をピックアップしてみた」とのこと。
同じ野菜を使ったとは思えない、味わいの違う3品はどれも手軽にできるものばかり。野菜を上手に使いまわすコツ満載です!
●春キャベツの肉野菜炒め弁当●
みずみずしい春キャベツを使った、しっかり味の肉野菜炒めが主役。ほんの少しだけにんにくの風味をきかせるのがコツ。食感にメリハリがつくように、ゆでキャベツのナムルと歯ざわりのいいコールスローを添えます。
主菜『春キャベツの肉野菜炒め』のレシピ
材料(1人分)
春キャベツの葉(小)……1枚(約40g)
豚バラ薄切り肉……30g
ピーマン……1/2個
にんじん……7~8cm(約10g)
にんにくの薄切り……1/4かけ分
中華だしの素(ペースト)……小さじ1/4
塩 粗びき黒こしょう しょうゆ 酒 ごま油
作り方
(1)下ごしらえ春キャベツは横に幅2cmくらいに切る。ピーマンはへたと種を取り、縦に細切りにする。にんじんは皮をむき、細切りにする。豚肉は長さ7~8cmに切ってから縦に幅5mmに切り、塩ひとつまみ、粗びき黒こしょう少々をふる。にんにくとだしの素、しょうゆ小さじ1/2、酒小さじ1を混ぜ合わせる。
(2)炒めて仕上げるフライパンにごま油小さじ1/2を強めの中火で熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら、(1)の野菜を加え、さらに炒める。キャベツがくったりとしたら、(1)で合わせた調味料を加えて炒め合わせる。
副菜『コーン入りコールスロー』のレシピ
材料(1人分)
春キャベツの葉(小)……1枚(約40g)
玉ねぎのみじん切り……10g
ホールコーン(缶詰)……10g
すし酢……小さじ1
塩 サラダ油 粗びき黒こしょう
作り方
(1)下ごしらえ春キャベツはせん切りにし、塩ふたつまみをまぶして10分ほどおく。水けが出てきたらしっかりと水けを絞り、ボールに戻し入れる。
(2)調味料をからめて仕上げる(1)のボールに、玉ねぎ、汁けをきったコーン、すし酢と、サラダ油小さじ1、粗びき黒こしょう適宜を加えてよく混ぜる。
【ここがポイント】すし酢を使った和風コールスロー。キャベツはせん切りにして塩もみすることで、より甘みが際立ちます。
副菜『ゆでキャベツのナムル』のレシピ
材料(1人分)
春キャベツの葉……1/2枚(約30g)
しらす干し……5g
塩 ごま油
作り方
(1)下ごしらえ春キャベツは手で4~5cm四方にちぎる。
(2)キャベツをゆでて仕上げる小鍋に湯を沸かし、塩ひとつまみを加えてキャベツをさっとゆでる。しんなりしたら冷水にとってさまし、しっかりと水けを絞る。ボールに入れ、しらす干しと、ごま油小さじ1、塩適宜を加えてよく混ぜる。
【ここがポイント】柔らかい春キャベツなら、手でちぎるのもラクチン。さっとゆでたあと、冷水にとって一気にさますとほどよい食感が残ります。野菜がたっぷりとれる3品は、お弁当のおかずとしてだけでなく、お酒のおつまみにもぴったり。いろいろなシーンで活躍すること間違いなしです!