2017.08.07
夏休み真っ盛り! 子どもが毎日おうちにいるだけでイライラ、カリカリ……。ちょっとしたことで怒ってしまい、後で後悔したり、ぐったりしちゃう、なんてことはありませんか?
たとえば、こんなシーン。
子どもがなかなか宿題をやろうとせずに「早くやりなさい!」と何度も言っても、いつまでも取りかからなくてイライラ……。
アンガーマネジメントアドバイザーの嶋津良智先生によると……。
「たとえ子どもでも、他者を自分の思うように動かすことはできないんです!」とのこと。
「子どもが自ら動くようにするには、子どもと話し合ったうえに、宿題のやり方を子ども自身に決めさせるといいでしょう。たとえば、宿題が終わるまでは遊びに行かない、遊びに行っても夕食前には必ず宿題を終わらせるなどルール決めを自分でさせるのです」
こうすることで、子どもが「自分で決めた」感覚があると、それを守ろうという意識が働くので、怒る機会が軽減します。
また、こんなシーンのときは……。
子どもが夕食前にお菓子を食べてしまい、食事をちゃんと食べなくて……。何度も「ごはんの前にお菓子はダメよ」と言っても言うことをきかず、つい怒ってしまう。
このケースでは……。
「たんにダメ、というのではなく、子どもと話し合ってルールを作りましょう。どうしても食事前にお菓子を食べたがるのなら〈お菓子を食べてもいいけど、ごはんもきちんと食べて。食べなかったら、○日間お菓子はあげません〉など、約束しましょう」
このようにきちんとルールを決めても、子どもがぐずるときはどうすればいい?
このときは、安易にお菓子をあげてはダメなんだそう。
「子どもはぐずればお菓子がもらえると学習します。ルールをつくったら、親のほうもそれを守らせる覚悟が必要になるのです!」
親の言うことは、すぐには子どもには伝わらないもの。
まずは親が「子どもはそういうもの」と認識し、どーんと構えることも大切なんですね。
イラスト/フジモト ヒデト、文/編集部・井上
(『オレンジページ』2017年8月17号より)
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