同じ気持ちの人がきっといるはずと思い、恥ずかしながら告白します。ペースト状の生地を型に入れるのが苦手で、いつも困っていました。ゴムべらでボールの内側の生地を、ひとつに寄せ集めて、いざ! ……だらーん。でろーん。うおー!……ボールの外側に生地がたれてしまったり、スプーンやレードル、へらなどを追加で何本も持ち出したり、手や作業台を汚してしまったり。モタつきながらやってきたお菓子作り初心者の私が、目が釘付けになったのが、料理家・今井ようこさんの手の動き。劇的にスムーズに生地を型に入れられる方法を教えてもらったので、みなさまにもご紹介したい!重要なのは【すくう場所】と【すくい方】だったのです……! 生地を集めたら、奥ではなく手前から、ぎゅっと押しつけながらすくい取って。 生地を集めたら【手前からすくう】こと。そして【ボールの側面にぎゅっと押しつけて、すくう】こと。たったそれだけで、気持ちよく生地が切れるんです。なんとなく奥から手前にすくって、モタついていた私としては、感動の体験でした。この方法、餃子やシュウマイ、肉だんご系の〈たね〉を扱うときにも使えますね! 脳みそのしわがひとつ増えた気がします(笑)。 パウンド型には、場所を4つに分けて、置くように入れていくとあとで生地をならすときにスムーズです。 少しの生地もムダにはしません! 最後は、ボールの縁に、ゴムベラの両面をこすりつけてから、横から払うようにすくいます。今までは、このあたりでもう手がベタベタになっていたものですが、この方法なら、ゴムべらひとつで最後まできれいにすくえます! ゴムべらの両面を縁にこすりつけて横から払う動作を、生地がちょっぴりになるまで何度か繰り返して。気持ちがいいくらい残さずきれいにすくえます。 ちなみにこの生地は、キャロットケーキでした~。ほかの生地でも同様なので、ぜひ試してみてくださいね。「罪悪感なく食べられるキャロットケーキ」のレシピはこちら\すくい方を動画でチェック! 1分26秒ごろデス。/ 【商品について詳しくはこちら】オレンジページオリジナル ブリキパウンド型 18cm profile松永製作所1953年創業。精密機械の部品製造からスタートし、その技術を生かして2008 年ごろから本格的に始動したお菓子型が、国内外から高い評価を受ける。