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坂田さんの絶品レシピで味わう知れば知るほど好きになるイタリア産チーズ!

なんと定員60名に応募総数580通以上! 料理家さんたちも大注目の料理レッスンが、東京・新大久保のK,D,C,,,で開催されました。イタリア大使館 貿易促進部とAssolatte(イタリア酪農乳業協会)が現在実施しているイタリア産チーズジャパンプロモーションの一環のイベントで、料理家・坂田阿希子さんが5種類のイタリア産チーズを使った料理をデモンストレーション。イタリア産チーズの魅力を堪能したイベントの様子&レシピをたっぷりお伝えします!

INDEX
坂田さんの特製レシピはこの5品!

イタリアチーズの基礎知識

風土がはぐくむ郷土チーズが500種類以上

北部と中・南部で気候が異なり、それぞれの風土に合った500種類以上のチーズがあるといわれるイタリア。アルプス山脈やポー川を要する北部は湿潤な酪農地帯で、牛のミルクで作るチーズが主流。一方、地中海に囲まれ温暖で乾燥している中・南部では「ペコリーノ」の名称で有名な羊のミルクのチーズが多く作られています。また、イタリアには水牛や山羊のミルクを使ったチーズや、これら4種類のミルクを組み合わせて作る混乳タイプのチーズもあります。

イタリア産チーズの魅力に迫る
料理レッスンイベントは大盛況!

昼と夜の2回開催、各30名をお招きしたイベント。イベントの主催者、イタリア大使館貿易促進部副部長のエディット・ぺトゥルッチさんのご挨拶で幕開けです。

「古代ローマ時代から食べられていたチーズはイタリア料理を構成する重要な食材です。イタリア全土の各州・各エリアにその土地特有のチーズがあり、今もその多くが伝統的な製法で作られています。ぜひお気に入りのイタリアチーズを見つけてください。Buon appetito(ボナペティート/めしあがれ)!」

第1部:村瀬美幸さんのチーズレクチャー

5種類のチーズを味わいながら
イタリア産チーズの魅力を知る!

まずは、フロマジェの世界大会で世界一にも輝いた村瀬さんによる、イタリア産チーズのレクチャー。風土の違いによるチーズの特徴のほかにも、奥深いイタリア産チーズの魅力をたくさん教えてくれました。


\ 魅力その1 /

チーズに隠されたストーリーもおもしろい!

長い歴史をもつイタリアのチーズには、さまざまな物語が。ゴルゴンゾーラは、アルプスの高地で放牧されていた牛を夏の終わりに麓へ移動させる途中の中継地・ゴルゴンゾーラ村が発祥。下山で疲れた牛のミルクで作るため「疲れたチーズ(ストラッキーノ)」とも呼ばれるそう。南部発祥のモッツァレッラやブッラータなど、湯を加えて引き伸ばして作るイタリア特有のチーズ「パスタ・フィラータ」は、じつは放ったらかしてしまったチーズをなんとか食べようと湯通ししてみたことがきっかけで生まれたという逸話もあるとか!

坂田さんの料理コーナーで使う5種類のチーズをまずはシンプルに試食。 それぞれのチーズの背景を聞きながら食べると、味わい深さが増します。


\ 魅力その2 /

料理に合わせて切り方を変えるのも楽しい!

同じチーズでも切り方によって香りや味わいが変化します。パルミジャーノ・レッジャーノDOPやペコリーノ・ロマーノDOPなどのハードタイプは、切るのではなく「かち割る」のがイタリア流。ナイフを突き刺すようにしてホロリとくずすと香りがいっそう感じられます。料理に合わせてスライサーで薄く削るのもおすすめです。

アーモンドのような形をしている専用ナイフ(写真左)でかち割ります。


\ 魅力その3 /

そのまま食べるだけでなく、ぜひ「料理」に

個性豊かなイタリアのチーズは、いわば日本のしょうゆやみそのように調味料として使えるのも魅力です。パルミジャーノ・レッジャーノの外側の皮は、ミートソースやスープに入れて煮込むとうまみが格段にアップ。パスタ・フィラータチーズの一種で、ひょうたんのようなユニークな形をしたプロヴォローネや燻製タイプのカチョカヴァッロは、焼いたり、衣をつけて揚げたりするのもおすすめです。

「パルミジャーノ・レッジャーノの外側の皮を小さく切ってレンジで温めるとポップコーンのようにふくらんでおいしいですよ!」と簡単レシピも教えてくれた村瀬さん。

第2部:坂田阿希子さんの料理レッスン

個性あふれるイタリア産チーズを使った5皿
デモンストレーション!

今回、和の食材もふんだんに使ったレシピを用意してくれた坂田さん。本場とはひと味違ったイタリア産チーズの魅力満載の5皿を一気に調理していきます。

左/「ペコリーノチーズは根菜など土の香りのする野菜と相性が良いんです」と里いもと合わせた坂田さん。たっぷりとふりかけていきます!
右/分厚い豚の肩ロースには、ピーラーで削ったくるくるっとカールしたパルミジャーノ・レッジャーノを。「チーズのジャリジャリ感といっしょに味わってください」。

左/ブッラティーナにあつあつのオイルをかけ、ねぎやナッツを香ばしく仕上げる一品。イタリア大使館貿易促進部のぺトゥルッチさんも絶賛! 本場イタリア人も太鼓判の組み合わせです。
右/はちみつを加え、なめらかに練ったリコッタチーズを、トーストしたパンに絞ります。この上に合わせるのはなんと干し柿!

左/「ゴルゴンゾーラは手でちぎってたっぷり入れましょう」と坂田さん。縦長に切ったパートフィロに洋梨とともに乗せ、三角に折りたたんでいきます。
右/チーズの使い方のほかにも、たくさんの調理・調味のコツを交え教えてくれた充実の料理レッスン。あっという間に、前菜からメインディッシュ、ドルチェまでのコース仕立てのような5皿が完成しました!

第3部:試食タイム

みんなでイタリア産チーズ料理を堪能します!

お待ちかねの試食タイム。北イタリアのスパークリングワイン(スプマンテ)「プロセッコDOC」を片手に、坂田さんの「Salute(サルーテ)!」の声に合わせてみんなで乾杯です。

左/イタリア産チーズを料理の主役で堪能する貴重な機会。できたての料理が次々と運ばれてきます。
右/食事中も坂田さん、村瀬さんと参加者のみなさんが談議。料理のおいしさを堪能して、さらにイタリア産チーズへの興味が深まったようでした!


イタリアチーズ、いかがでしたか?

「いろんな食べ方を知ることができてうれしかったです。イタリアチーズが和の食材にとっても合うことに驚きました!」
「おいしいだけでなく、学びがいっぱいでした! イタリアはおもしろい。チーズもワインのように産地を知ってもっと楽しみたいと思いました」
イタリアのチーズは日本人にもっとも身近なチーズ。これをきっかけに、いろんな地域のイタリアチーズを試してみてくださいね。
村瀬美幸さん
村瀬美幸さん
一般社団法人日本チーズアートフロマジェ協会副理事長。2013年、チーズ専門家フロマジェの世界大会で世界一に。チーズプレート制作の第一人者として多方面で活躍中。
ブッラティーナやパルミジャーノ・レッジャーノは私もお店でよく使っています。イタリアチーズを使うと料理が奥深くなりますよ。
坂田阿希子さん
坂田阿希子さん
料理家。センス抜群のレシピには定評がありTV、雑誌、書籍で大活躍。東京・代官山「洋食KUCHIBUE」のオーナーシェフとして腕を振るいながら料理教室も開催。

料理レッスンで使った
イタリアチーズはこの5種類!

ブッラティーナ

ブッラータの小さいものが「ブッラティーナ」(写真はブッラータ)。弾力性のあるきんちゃく形のチーズ生地の中に、手で細く裂いた生地と生クリームを混ぜたものを詰めて作る。
●タイプ:フレッシュタイプ
●乳種:牛・水牛

リコッタチーズ

「再び煮る」の意味で、チーズ製造時に残るホエイ(乳清)を凝固させて作られる。牛乳製が主流だが、水牛、羊、山羊乳でも作られる。
●タイプ:フレッシュタイプ
●乳種:牛・羊・水牛・山羊

ゴルゴンゾーラDOP

名前はロンバルディア州にあるゴルゴンゾーラ村に由来。マイルドな風味の「ドルチェ」と刺激的な味わいの「ピッカンテ」がある。世界三大ブルーチーズのひとつといわれている。
●タイプ:青カビタイプ
●乳種:牛

パルミジャーノ・レッジャーノDOP

名前はパルマとレッジョ・エミリアの地名に由来する。熟成期間は最低12カ月で、ジャリジャリとした食感としっかりとした旨味が特徴的。イタリアチーズの王様と称される。
●タイプ:ハードタイプ
●乳種:牛

ペコリーノ・ロマーノDOP

イタリア最古のチーズといわれる。現在の生産の中心はサルデーニャ島。羊乳から作られ、塩味や熟成による旨味が特徴的。
●タイプ:ハードタイプ
●乳種:羊
画像提供:Assolatte イタリアチーズをもっと知るなら!こちら

坂田さんの特製レシピはこの5品!

イタリア産ブッラティーナの香味オイルがけイタリア産ブッラティーナの香味オイルがけ

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イタリア産リコッタチーズと干し柿のオープンサンドイタリア産リコッタチーズと
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ゴルゴンゾーラDOPドルチェと洋梨のパートフィロ包み焼きゴルゴンゾーラDOPドルチェと
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豚肉のソテー パルミジャーノ・レッジャーノDOPとマッシュルームの味わいサラダ添え豚肉のソテー パルミジャーノ・レッジャーノDOPと
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里いものオリーブオイル焼き ペコリーノ・ロマーノDOPをたっぷり里いものオリーブオイル焼き
ペコリーノ・ロマーノDOPをたっぷり

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主催/イタリア大使館 貿易促進部
協力/Assolatte(イタリア酪農乳業協会)


撮影/松村隆史 スタイリング/渡会順子 取材・文・構成/峯田亜季

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