おしえて!トリートマン

2023.12.16

おたふく風邪ってどんな病気? 漫画でチェック【おしえて!トリートマン】

子どもがかかりやすい病気について、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。


登場キャラ紹介 トリートマン…みんなに病気や体のことをおしえてくれる元気の味方! チっくん…トリート漫画大切にしている注射器のぬいぐるみ

おたふく風邪ってどんな病気?

耳の下が腫れることの多い「おたふく風邪」は、ムンプスウイルスというウイルスによっておこる病気(耳の下が腫れるのは他のウイルスが原因の可能性もあり)。症状が出ないこともありますが、痛みや熱が出たりすることが多いのでやっかいです。

日本では、患者が多いのは3~6歳。乳幼児は症状が軽め、小学生になると症状が明確に出やすい傾向です。潜伏期間は2週間ほどで、耳の下が腫れる症状が出ると、数日~10日ほど続きます。

登校停止期間が定められている

おたふく風邪にかかると、学校保健安全法により定められた期間は登校できず、自宅療養になります。その期間は「耳の下やあごの下の腫れを確認した後 5日間を経過し、 かつ全身状態が良好となるまで」が目安です。

おたふく風邪にかかった場合、症状に合わせた対症療法になります。熱が出ていれば解熱鎮痛薬が処方され、脱水症状気味であれば点滴などで補水する、というような治療です。
もし頭痛や嘔吐を繰り返す場合は、無菌髄膜炎の可能性も考えられるため、必ず医療機関を受診してください(3~10%の割合で発症例あり)。ほかにも合併症を発症する可能性のある病気なので、かからないようにするのがいちばんです。

ワクチン接種が有効

上で示した手洗いのほかに、ワクチン接種もとても効果的な予防方法。ムンプスウイルスを含む生ワクチンの定期接種を 1 回行っている国では、発症者数が 90% 減少し、 2 回行っている国では 99% 減少している、という調査結果があります。

日本では、おたふくかぜのワクチンは任意接種で、どちらも定期接種のMRワクチン(麻疹、風疹)と同時に、1歳の時と年長さんの時に接種するのがおすすめです。接種は任意のため費用負担が必要ですが、助成のある自治体も多いので、お住まいの自治体の状況を確認してみましょう。

監修/工藤紀子
小児科医・医学博士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。 https://noriko-kudo.com/

山岸知己

作/(キモト)
准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。 
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
X:https://twitter.com/136teatman



文/編集部・和田有可

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