2022.12.26

こどもも大好きなおせち、栗きんとんを作ってみよう

いよいよ年の瀬。もうすぐお正月がやってきます。
おせち料理はこどもがあまり食べてくれず……という声も聞きますが、栗きんとんは好き、というお子さんはけっこういるのでは。

手作りはちょっと手間がかかるけれど、その分おいしさは格別。
こどもがお手伝いできるところもあるので、おせちに込められた意味を話しながら親子で作ってみるのもいいかも。

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どうして栗きんとんを作るの?

きれいな金色と、ごろごろ入った栗が特徴の栗きんとん。その色や形がお金や財産を連想させることから、新年に金運を呼び込むといわれているんです。
栗きんとんパワーで、お年玉もいっぱいもらえるかも?と盛り上げたら、こどももはりきりそう(笑)。

『栗きんとん』のレシピ

材料(作りやすい分量)

さつまいも(大)……2本(500~600g)
栗の甘露煮(びん詰)……400g(シロップ込み)
酢 砂糖 みりん

下ごしらえ


さつまいもは両端を切り、幅2cmの輪切りにする。皮を厚めにむいて正味300gになるようにし、30分ほど水にさらす。

Point!
皮の内側5mmほどは、あくが多くとても筋っぽい部分。色よく、なめらかな舌ざわりに仕上げるため、皮は厚めにむいて。
取り除いた皮は、水にさらしてから刻み、素揚げしてシナモンシュガーをまぶしたり、みそ、酒、砂糖で炒めてもおいしい。

作り方

1 さつまいもをゆでる


口径約20cmの鍋にさつまいもとかぶるくらいの水、酢大さじ1を加えて強火にかけ、煮立ったら中火にし、15~20分ゆでる。酢を加えてゆでることで、いもの色が鮮やかになる。竹串を刺してすっと通ればOK。

2 裏ごしをする


ゆで汁を捨て、砂糖大さじ2を加えてざっと混ぜる。ボールにざるを重ねてさつまいもを少しずつ入れ、しゃもじまたは木べらで上から押すようにしてこす。

こどもといっしょに!


さつまいもの裏ごしは、親子の共同作業にぴったり。ボールとざるを大人がしっかり押さえ、こどもにいもをつぶしてもらいましょう。1~2切れずつ入れてあげると、子どもでもつぶしやすいですよ。
こどもが途中で飽きてしまったり、大量に作りたいときは、フードプロセッサーを使うと手早くできるので、賢く手を抜いてもOK。

3 シロップを加える


鍋に2を戻し、砂糖大さじ4を加えてひと混ぜする。栗の甘露煮の栗とシロップを分ける。シロップが1 1/2カップになるよう水をたし、4~5回に分けて鍋に加える。そのつどさつまいもを溶きのばすようにしながら、全体がなめらかになるまでよく混ぜる。

4 きんとんを煮つめる


鍋を中火にかけ、煮立ったら一度、木べらを鍋底に当てて静かに動かし、とろ火でじっくりと20分ほど煮る。底が焦げないよう、ごくたまに木べらを同様に動かす。途中でアクが出たらていねいにすくって。

ここで混ぜすぎると、粘りや雑味が出てしまうので注意。2~3回、木べらで鍋底をすーっと静かにこする程度で充分。煮つまってきたら、焦げないよう様子を見て。

5 栗の甘露煮を加える


木べらをすっと動かしたとき、鍋底が一瞬だけ見えて、うっすら筋が残るくらいになったら、みりん大さじ3を加えてひと混ぜする。中火にして栗の甘露煮を加え、ひと煮する。

でき上がり!


バットに移し、ラップを表面に密着させてさましましょう。密閉できる保存容器に移し、冷蔵庫で4~5日保存可能です。

なめらかなきんとんは、大人もこどももうっとりする口どけ。ほくほく甘~い栗にたっぷりからめて、思いきりほおばるぜいたくは、お正月ならではですね。

余ったら、カステラやアイスと合わせてトライフルにしたり、ミルクティーに混ぜて「きんとんラテ」にしても楽しめますよ。

『こどもオレンジページ No.2』より)

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料理/藤井 恵 撮影/寺澤太郎 スタイリング/深川あさり 文/編集部・和田有可

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