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最近は、孫に焼きたてを早く食べさせてあげたいから、おいしければ簡単なほどいいと思っちゃう。家庭で作るお菓子のよさは、やっぱり焼きたてであること。どんなに高級でも、買ってきたお菓子は作ってから食べるまでに距離感があるのよね。手作りのお菓子は、焼き上がりを待っている間から幸福感があって、子どもは「自分のために作っているんだ」と思うし、作る本人もでき上がるまでのプロセスが楽しい。香りや音などは全部記憶されるものだし、作っている母親の姿を見るからこそ、思い出に焼きつくんだと思います。それこそが、家庭でお菓子を作ることの意義。親子で一緒に作れば、もっともっと思い出が深く心に刻まれるんじゃないかしら。ちょっとくらい失敗したっていいのよ。手作りならなんでもおいしいんだから! |
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| 10年くらい前から「キッズパーティ」という子どものためのお菓子教室を開催しています。ここで子ども達を見ていると、いろいろと感じることがあって。買ってきたお菓子は粗末にすることもあるけど、自分で作ったものはものすごく大切にするんですよね。他の人に食べられるのは嫌だし、隣の子と交換もダメ。クッキーを落として割れたら泣いてしまうし、おうちで待っている家族のために残して持って帰るの。そうやって無意識のうちに家族への思いが出てきて、ひとつの食卓を囲むきっかけになれば、すばらしいことじゃない? |
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たとえ、おいしいものが目の前にあっても、たった一人で食べるって本当にむなしいもの。かつて私が仕事に没頭していたころ、リッツなどの有名料理学校で習った食事を置いて家を留守にし、それで満足していたんですが、娘たちには寂しい思いをさせてしまって……。野菜炒めでもいいから一緒に食べたいって言われたことがあるんです。そんな経験から、家族みんなでおやつを囲むことは、家族の幸せに近づく。その最初の一歩になればということで、キッズパーティを開いています。来年からは毎年100人くらいの子ども達が見られたらなって思ってます。食育についての授業も入れていくつもりです。 |
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「思い入れのあるお菓子の型があれば……」とお願いしたところ、チュイルプレートを見せてくださいました。でもそれは、金色のボール紙でできたもの。ところどころ紙が破れたり、折れたりしています。「洋書で見たチュイルがどうしても作りたくて、型なんてないから自分で作ったんです。何度も洗って干して15年以上も使ってたのよ」と藤野さん。 |
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チュイルプレートは全6種類。藤野さんの思いを形にした製菓用品「many many make」で扱っています。 |
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「道具がないからできないのではなく、工夫次第で自分が作りたいものはできる」との言葉が印象的でした。長年の夢がかない、イメージどおりの型が製品化されたときは、喜びもひとしおだったそう。 |
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| 撮影/中村あかね(インタビュー部分) |
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「このレシピのヒントはなんと孫の離乳食。バナナとラズベリーをつぶしてゼラチンで固めるだけの簡単さ。クレームドカシスを入れたら、色もきれいで、大人のデザートになると思ったの」 |
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「ゆで卵の黄身を入れるちょっと変わったレシピですが、ほろっと柔らかい食感になるんです。ゆで卵が残っちゃうことってあるじゃない? そうしたら黄身はこれに使って、白身はサラダにね」 |
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「オートミールがたっぷり入ったこのビスケットは、とにかく簡単なの。食物繊維も豊富だから、体にもいいでしょ。最近、朝食抜きの人が多いようだから、朝ごはん代わりに食べて欲しいわ」 |
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食育料理研究家。夫の赴任のために暮らしたパリ、ニューヨークで、本格的なお菓子作りを学ぶ。
帰国後、東京でお菓子と料理の教室「マキコフーズ・ステュディオ」を主宰。 |
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前回「オレンジページ」の連載「Simpleなお菓子」を1冊にまとめたもの。選びに選んだとっておきのレシピがいっぱいです。
定価:1050円(本体1000円) |
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