ゆっくり目覚めた休日の朝。ご飯は炊いていない、パンの買い置きもない……。そんなときに私が良く作るのは、本来ティータイムに楽しむはずの「スコーン」。慣れた今では「よし、作るか」と思い立ってから、アツアツの焼きたてをほおばるまでに30分とかかりません。
そもそもスコーンを作るようになったきっかけは、林望さんの「イギリスはおいしい」というエッセイ。私の手元にある文庫版にはレシピが2種類載っていて(書中の表記は「スコン」)、どちらもとにかく手際よくスピーディに作るのがコツとあります。
お菓子作りといえば材料をきちんと量ることが基本中の基本ですよね。このスコーンも最初はレシピどおりに作っていました。でも小麦粉とバター、ベーキングパウダーさえあれば、そのときの冷蔵庫のストック具合に合わせて結構いじってしまうようになりました。卵を入れたり入れなかったり、牛乳の代わりにヨーグルトを入れたり、グラニュー糖のときもあればきび砂糖を使うときもあります。それでも毎回ちゃんとおいしくできるんです。こんなにテキトーでいいの? とも思いますが、そもそもイギリスで本場のスコーンを食べたことがない身にとっては、正解などあってないようなもの。そこらの売りモノには負けませんよ、と勝手に自分で思っているだけですがそれで満足なんです。
カフェなどで売っているスコーンは10cmくらいの二等辺三角形のものが多いようですが、わたしはいつもグラスで丸く型抜きします。理由はその方がなんとなく本場っぽい気がするから。それにこの形だと側面から上下に割りやすく、内側の湯気の立っているところにジャムをた〜っぷりつけて食べるのに便利。カロリーのことは……、このときばかりは気にしないことにして、ミルクティーとともに「いただきま〜す!」
焼きたてを味わうのが鉄則です。でも余ったらすぐに冷凍庫へ。食べるときに電子レンジで軽く解凍してからオーブントースターで温めると、焼きたてのような「外はカリッと、中はほくっり」の食感に。材料は変えてもここだけはこだわりたいポイントです。