時代小説のファンです。なかでも、江戸時代に生きたふつうの人々の日常を綴ったものが好きです。今よりも、人と人とのつながりが濃かったからこそ起こるさまざまなドラマ。それぞれが生きて行く立場のようなものを背負いつつ、日々精一杯生きた人々の物語に心惹かれます。「江戸時代にもキャリアウーマンやニート、勝ち組・負け組がいたのね……人ってこんなに優しくも残酷にもなれるのね……」などと思いながら読み進むのも楽しいです。
本を読むときにそばにあってほしいのが、おいしいお酒。日本酒や焼酎、ラム、シングルモルト、ワイン、ビールなど、その時々でブームはあるのですが、気候と気分と読む本に合わせてお酒を選び、酒器を選び、飲み方を選び、心地よい場所に座って(あるいは転がって)、ゆったり飲みつつ読書をすると、とても気分がいいです。 ほろ酔い状態になると、ぼーっとしてくるのに、感受性?は刺激されるようで、本の世界への感情移入が激しくなります。ちょっとした人情話にいたく感動して、あとで冷静になるとそんなに泣く所でもなかった……という所でもしっかり泣けたり(笑)、主人公が理不尽なしうちをうけるとに一緒になってすごく怒ったり、ハッピーエンドに心から祝福を贈ったり。
夏、大きなグラスにラムのソーダ割りをたっぷり作り、ストーリーが佳境に入ったときにタイミングよく氷が「カラン」なんて音をたてると、もう、最高(笑)。秋には純米酒の豊かな香りにはっとしたり、冬には芋焼酎で体がポカポカ温まってくるのを感じたりと、季節ごとの楽しみも。ただし、あまり飲むとストーリーがわからなくなるし、美容と健康によろしくないので1〜2杯までに……。
時代小説をまだ読んだことがない、という女性は、女性作家(宇江佐真理、諸田玲子、平岩弓枝、北原亜以子、宮部みゆきなど)の作品や藤沢周平の短編集、捕り物話などが読みやすいのではないかと思います。
家で過ごすことが多くなるこれからの季節、充実したおうち時間を過ごせるよう、いい本といいお酒との素敵な出会いがありますように……。